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トップ > 週刊バルトジャーナル155号から
生き残りにかける観光業、アトラクションでいっぱい! 〜エストニア〜

 

エストニアではEU加盟後に特に多くのイギリス人が訪れました。

もちろん格安航空の代表でもあるEasyJetの就航というのもあり、エストニアが廉価で思う存分遊べる最適な渡航先であるとイギリス人の間で認識されたことがその最大の理由かもしれません。

この格安航空の就航により、イギリス人が婚前に行う婚前パーティーの渡航先としてこのエストニアも大人気となりました。

因みにこの婚前パーティー、男女別々で行うものですが、花婿側が行うものをバチェラー・パーティー(Bachelor Party)といい、花嫁側が行うものをBridal Shower(ブライダル・シャワー)若しくはBachelorette Partyと呼びます。

エストニアへは特にバチェラー・パーティーが人気を博しました。

その最大の理由は、エストニアの女性がとても魅力的で羽を伸ばすのに最高であるからというのが彼等の言い訳となっています。

実際、04年のEU加盟後、旧市街のバーでは、至る所でこのバチェラー・パーティーが開かれ、夜中でも飲み過ぎた酔っ払いのイギリス人をあちらこちらで見受けられました。

最近では流石にイギリス人の悪態にエストニアではイギリス人の酔っ払いは嫌がられる向きが強くなり、一部ではイギリス人を嫌う声も聞こえてきます。

しかしながら、矛盾するかもしれないが、悪態をつく観光客はいらないが、観光業に力を入れたいエストニアとしては何とか観光客の呼び込みを図りたいという願いから何らかの策を必死に模索している。

ただし、ここ最近の物価高を背景にバーでのビール料金などが高騰していることからも物価が安いことを理由としたイギリス人等のエストニア訪問熱は一気に冷めてしまった。

エストニア観光局によると、パーティ目的の渡航者数は急激な減少を示しており、今後も減少は止まらないという少し投げやりな予測を出している。

物価高が止まらない限りには、パーティー目的の観光客は増えることは期待できず、そしてロンドン路線以外の直行便がないことがそれに拍車を掛ける理由となっている。

就航便を見ると、既に満杯状態にあり、新たな就航先が増えない限りはこれ以上のイギリス人観光客は見込めないということらしい。

以前はエストニア航空によるマンチェスターへも直行便があったが今では就航は取り止めにされている。

そしてこの流れに何とか歯止めをかけたいと動き出したエストニア企業がある。

何とかエストニアに多くの観光客を伸びこみたいという願いと多くの人にエストニアを認知してもらい、いろいろなエンターテイメントを楽しめる渡航先だと知ってもらいたいとして『Party in Tallin』が立ち上げらた。

同社では、単なるパーティーをエストニアで楽しんでもらうだけではなく、色々な遊びの機会を主催斡旋を行っている。

同社も長らく上記した婚前前パーティーのみを取り扱っていたが、それでは収益に限界があるとして、タリンだけがパーティー先とされてきたことからも距離を置き、アウトドア・アクティビティーなどに注力するようなった。

同社は、郊外に出て海上スポーツを楽しんだり、シューティング(射撃)をチャレンジするツアー等も提供している。

ここで同社が提供するツアーをいくつか紹介することにしよう。

面白いアクティビティーの一つに『ILITARY SIMULATION』という軍事練習を試みるツアーも提供されている。

参加は一人でもグループでも出来、価格も一人参加であれば約2万5000円、そして10人以上の参加であれば約2万円の値引き価格で参加することができる。

費用には、数種類の銃を撃つ(計25発)ことが出来、戦車にも試乗することが出来る。

因みに本格的な射撃練習のみのツアー『RAMBO's PACKAGE』では、1人100発の射撃が楽しめる。

使用可能な銃は多種で、参考に紹介すると

Margolin、22LR、Pistol CZ83 380Auto、Glock 9X19mm、Revolver.38Special、Revolver.357Magnum、Pump-action shotgun cal12、Assault rifle AK47(セミオートマ)、Assault rifle Colt AR-15 M4(セミオートマ)、露製Rifle 7、62X54などがある。

費用もこちらは1人約2万円となっている。

射撃などには一切興味のない方へはこちらは如何でしょうか?

『MYSTERY RITUALS』

そのまま直訳すれば『神秘的な儀式』となりますが、ちょっと宗教的な怪しい集まりに参加できるツアーだと考えればいいでしょう。

修道僧の衣装を着て修道院を訪れるといったツアーですが、参加者はホテルのロビーでこの修道僧の衣装を着てガイドを待つことになります。

ツアーでは、ホテルロビーを出て、たいまつを握り締めながら修道院の門を潜り、修道院内では蝋燭に囲まれながらいろいろな隠された宗教儀式を経験することになります。

詳細は是非参加された人から窺いたい所ですが、こちらへの参加費用は参加者数によって違うそうなので、直接同社へお問合せ下さい。

参加された方がおられれば、是非、その詳細をご連絡下さい。

いろいろなツアーを提供する同社ですが、イギリスからの観光客が減少する中、特に今では北欧からの観光客が主なお客となっているそうです。

その他にも他社でKGBをパロディー化した面白いツアーを提供している。

Baltic Toursが提供するツアーで『Soviet Evening in Tallinn 』というのも面白い!

このツアーでは、ソ連時代のバスに乗り込み観光することになるのだが、バスの中でいろいろな不可解な事が起きたり、経験することになる。

その一つに、実はバスの中にKGBメンバーに扮した乗客がおり、彼等に参加者の外国人がスパイだと疑われたり、昔、如何にKGBが観察対象者を観察してきたかなどの活動内容などを見聞きすることが出来る。

その他でも同じようなツアーをBalticEventも提供している。

こちらでは、乗車したバスが突然爆煙に包まれ、KGBに扮したKGB部員等が大声を上げてバスに乗り込んで来たりする。

そして観光客の誰かがテロリスト集団に人質として取られ、解放の交渉に貴方があたることになったりと普段では決して経験できないスリルを満喫することが出来るものまである。

同2社による同ツアーは常時開催ではありませんので直接旅行社に問い合わせる必要があります。

主要客であったイギリス人の観光客が大きく減る中、何か新しいアトラクションを提供することで新たな観光客の発掘を模索する動きが今活発になりつつある。

今エストニアは、ただ単なるパティー先というイメージから脱却し、文化、歴史、自然などを満喫できる渡航先として観光イメージをシフトする努力の最中にあるのかもしれません。

世界遺産として観光が紹介されるタリンの旧市街観光だけではなく、少し足を伸ばせばソ連時代の刑務所なども訪れることが出来るので、普通の観光に留まらないエストニア観光を楽しんでみては如何でしょうか。




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