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トップ > 週刊バルトジャーナル71号から
プレイテック社のその後、終に上場!

株式公開が待ち望まれていたプレイテック社がとうとうロンドン証券取引所のAIM新興市場に上場を果たした。

オンラインカジノソフト開発大手のプレイテック社は、今回の株式公開により株式価値が約10億ドルの評価を得ることに成功した。

英バージン諸島に登記されている同社は、エストニアにその開発チームを置いてソフト開発を行っており、今年、事業操業から7年で株式を公開し、3月27日5560万ドルを集めることに成功した。

スカイプに次いでエストニアから開花したIT企業として今回株式公開にこぎつけた同社の存在は、旧ソ連圏諸国の憧れになりつつあり、人口130万人強のバルトの小国から発した世界技術の宝庫といった国家イメージを世界に植えつけることに成功したのかもしれない。

プレイテックの成功は、2001年に2つのオンラインカジノへ提供したソフトライセンスの提供から始まり、今日では94のカジノサイト、15のポーカーゲームサイト、15のビンゴゲームサイトなどへライセンスを提供している。収益も03年度に830万ドルであったものが、昨年には3560万ドルにまで拡大し、収益が毎年鰻上りに増加している。

人口が140万人を切るエストニアの人口一人当たりのGDPは1万7672ドルに達し、IT立国を果たそうとしているエストニアにとって、プレイテック社の株式公開成功は、後に続く企業に夢を与えたことは大きく評価されるべきである。

これまで急速な事業成長の軌跡を辿ってきたプレイテック社には、主要顧客としてBet365、SportsInterAction、Intercontinental Casinosなどが控えている。

市場規模が7000億ドルにまで拡大している世界のネットギャンブル市場最大手で、昨年上場を果たしたパーティゲーミングでは、株式公開により同社の株式価値は84億6000万ドルに達している。

拡大を続けるネットギャンブル市場の成長を踏まえると、プレイテック社の成長も、業界と共に今後も留まることはないかもしれない。

プレイテック株4.4%を保有するエストニア人大株主で若干30歳のRain Kivisik氏は、今回の株式公開で、5億7000万EEKを稼いだことになる。Kivisik氏は株式公開前にも持ち株400万株を売却しており、その際には2億3200万EEKの収益を挙げている。

大金を手にしたKivisik氏は引き続き同社に留まり続けるという。


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