露ガスプロム,ベラルーシ向けガス価格の引上げは不可避(ベラルーシ)

投稿日時 2006-7-5 2:03:00 | トピック: CIS

ベラルーシのAlexander Lukashenko大統領が国営会社を意味もなく安値で売却する意思はないとして、その中にはベルトランガズ(Beltransgaz)も含まれると示唆している。

同大統領によると、ベラルーシ政府としては、国営ガス会社を露ガスプロムへ売却することを反対しているわけではなく、ただ、実態に合った金額が支払われない限り、その売却は有り得ないと強調している。

これまでにベラルーシのVladimir Semashkoシニア副首相がベラルーシとしてはベルトランスガズ社の株式半数をロシア企業へ放出することを示唆しており、その見返りにベラルーシとしてはロシア国内で100億〜120億立方メートルの天然ガスへのアクセスを求めると主張していた。

ベラルーシの狙いは、ロシアの廉価なガスを直接取得することと見られている。同様の問題をウクライナでもロシアとの間で抱えており、ロシアとのエネルギー問題が旧ソ連諸国の間で最大の問題となりつつある。

ガスプロムでは、ベルトランガズへ07年から欧州向け価格を適応させることを通知しており、現在の1000立方メートルあたり46.68ドルから5倍近い価格を突きつけている。

今年両社が結んだ契約では、ガスプロムは210億立方メートルをベラルーシへ提供することになっている。価格は05年度分を適応しており、今のところ廉価な価格で天然ガスを取得している。

このままガスプロムの意向が通った場合、ベラルーシは天然ガス1000立方メートルに200ドルを支払うことになり、少なくとも100ドルから150ドル程度で落とし所を模索すると見られている。


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