愛蘭Research & Markets、バルト3国銀行業界を分析(エストニア)

投稿日時 2007-4-20 2:02:00 | トピック: Baltic State

アイルランドのシンクタンクResearch & Marketsが07年度のバルト3国銀行業界レポートを発表した。

同レポートでは、今日のバルト3国経済は、空前の経済拡大を続けていると分析している。06年度のGDPはラトビア、エストニアで11%成長を上回り、リトアニアも7%成長を達成している。

GDP拡大により、平均賃金は押し上げられ、就労機会はこれまででは考えられないほど充実している。この結果、個人資産は急激に伸び、銀行資産も大きく増加している。

一方で同時にマクロ経済が危険域に入っている副産物を生んでしまった。

現状は、インフレ圧力が高く、経常収支の悪化が継続していることなどにより通貨政策が危険にさらされている。

今後もこれまでのような継続成長を続けるには、消費拡大、融資拡大を続けなくてはならないが、銀行業界は融資を厳密化していることから今後の経済成長はこれまでとは違ったものとなることは必然となっている。

ただし、中東欧諸国とバルト3国との違いは、バルト3国の銀行業界は、上位5行が西欧諸国のグループ企業傘下にあり、それらがシェアの76%を押さえている点にある。

08年度の銀行業界は、引き続き22%〜32%の成長があると期待されている。


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