国際仲裁裁判所、エストニアに外銀3行へ賠償を命令(エストニア)

投稿日時 2007-11-30 2:04:00 | トピック: Baltic State

国際仲裁裁判所(ICSID)が旧ソ連時代の債務不履行により生じた多額の損失に対し、エストニア政府に対し外国銀行3行へ賠償するよう判決を言い渡した。

地元紙Eesti Paevalehtによると、1989年にOkobank Osuuspankkien Keskuspankki OY、Ost-West Handelsbank AG、Postipankki Ltdの3行が旧ソ連に対し当時のエストニアの魚加工産業へ1400万ドルを融資しており、返済が長らく滞ってきたことを受けて今回4億500万クローン(約42億円)の賠償を求めている。

Mart Laar首相は、魚加工産業の育成を目的とされ設立された協同事業会社(フィンランド−ソビエト)ESVAの債務の支払いを補償すると言明している。

当時、融資はValio(フィンランド)とEstrybprom(ソビエト漁業産業)による補償がされて行われたが、ESVAが破綻したことで銀行団が融資の返済をValioとEstrybpromに求めたが、後にEstrybpromが破綻したことで1992年に資産及び債務全てがOokeanに贈与された。が、同社も1995年に破綻してしまい銀行団はエストニアの最高裁に控訴、上訴を続けていたが、これまでに3回に渡り全て敗訴とされてきた。


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