不動産市場はまだ輝きを残している!(エストニア)

投稿日時 2008-5-20 2:04:00 | トピック: Baltic State

英日刊紙Telegraphがエストニアの不動産価格を比較検討した結果、今は不動産価格は低迷し、下落がなかなか落ち着かないが、今後10年を見れば、間違いなくお金を生み出す最高の投資先であることは違いないとの結果を導き出している。

実際、1年と少し前までは不動産価格はまだまだ勢いがあり、年率25%の価格上昇が見られた。金利も3%で最大不動産価格の8割までの融資が得られたことで不動産価格は上昇が続いた。

しかしながら、06年中旬からその流れに変調が見られるようになり、07年に入り、その流れが明らかなものとなり、不動産市場は急速に悪化し、不動産投資を焦った投資家等は当時購入したマンションを売却できずに今もその支払に苦しんでいる。

経済が好調であった時期は、賃金も年間13%から20%の上昇を記録し、一部では40%近い上昇を記録した産業もある。一方でインフレ率も凄まじい上昇を記録し、4%程度で近い将来ユーロ導入もと期待されたが、今では11%を超える高インフレに苦しむ結果となっている。

同紙では、タリン市中心部で旧市街から徒歩10分程度の距離にある物件であれば、不動産価格は安定しており、旧市街地周辺への投資であれば奨励できると纏めている。

一方でエストニア統計局によると、08年第1四半期の不動産取引は8900件となり、取引額は94億クローン(約977億6000万円)に留まっている。

取引件数、取引額共に昨年同期比では大きく下落している。

07年から不動産市場がリセッションに入った向きが強まったことで、08年も引き続きこの傾向は続くと見られている。今年に入っての不動産の取引件数は30%の減少となっている。

また、取引額についても昨年同期比では正に半額にまで減少し、現在は不動産市場に手を出す投資家等は消えてしまっている。

取引の詳細を見ると、エストニア全体に占めるタリン及び首都圏のハルユ地区の取引件数は43%とほぼ半数を占め、取引額については7割近くに上っている。


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