年金基金、損失拡大か?(エストニア)

投稿日時 2008-5-26 2:01:00 | トピック: Baltic State

エストニアの年金基金がエストニアの証券市場で取引されるリスクの高い債権に4億クローン(約42億円)を投資している。

株価が半額や3分の1にまで下落している証券市場の流れが債券市場へも飛び火し、債券価格が大幅下落リスクに晒されており、正にジャンク債に投資しているようなものだと批評を受けている。

地元紙アリパエブによると、年金基金の一部の資金が不動産開発業者やSMSローン業者等が発行した債権に4億クローンも突っ込んでおり、年金受給者の間で今後受給額の減額など大きな問題になりかねないと懸念されている。

最近、不動産開発会社のManutentが債権の発行をタリン証券取引所に申請したが、同市場では、その申請を受理しないことを決め、同市場では債券発行にネガティブな姿勢である事が明らかになっている。

実際、大型不動産開発を手掛けるQ Varaでも今春タリン市中心部の2つの開発プロジェクト資金として1億クローン(約10億5000万円)を債券発行により市場から調達したが、経済環境が悪化していることを受けて、調達資金の返済が今後渋るのではないかとの懸念も擡げている。


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