ハンサバンク、不動産建設で詐欺被害?!(エストニア)

投稿日時 2008-6-6 2:04:00 | トピック: Baltic State

経済ニュースBBNによると、ハンサバンク(Hansabank)から2軒の住宅を建設するとして巨額の融資を受けたビジネスマンが、5軒の住宅を建て始め、挙句に未だに未完の状態が続いているという。

Kaido Saveljev氏が経営するFine Real Estateがハンサバンクから1億1700万クローン(約12億2850万円)の融資を受けていたが、住宅は計画通りに進んでいないことから、銀行から融資の返済を求められているが、同氏曰く、銀行を詐欺にかけたことは無く、意思疎通の行き違いだと主張しているという。

ハンサバンクでは、昨秋、不動産建設計画で1億クローン(約10億5000万円)を超える損失を蒙ったと明らかにしており、メディアでは同件が今件なのではと推測する報道を行っている。

Saveljev氏によると、ハンサバンクからは担保の積み増しの要求と融資条件の見直しが求められているというが、同氏は既にFine Real Estateの破綻申請の手続きを進めていると主張している。

また、Saveljev氏は、プロジェクトを完工させるには更なる資金が必要になるが、どの金融機関に行っても融資に応ずるところは無かったという。

一方で銀行からしてみれば融資を出してしまっており、もし結局何も完成せず、融資した資金も回収できなければ、正に詐欺に引っかかったとも同然という最悪の結末ということになりかねない。


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