バルトの虎に国家破綻の危機?!(エストニア)

投稿日時 2008-10-27 2:04:00 | トピック: Baltic State

経済ニュースBBNによると、エストニア、ラトビア、リトアニアの3カ国が国家破綻の危機に直面しているとスウェーデンの日刊紙Dagens Nyheterが伝えたという。

同紙では、バルト3国にとってこの7年間はローンに湧いた華やかな成長期だったが、その二日酔いが今正に各国経済を襲っており、いつまでその二日酔い状態が続くのかさえも想像できないとして、最後はスウェーデン人の税金で賄わされる可能性に苦痛を覚えると紹介している。

バルト3国の銀行市場は正にスウェーデンの大手銀行Swedbank、SEB、そしてNordeaが市場をほぼ独占している。

各国の中央銀行が市場にあまり介入してこなかったということもあり、本国(本社)の意向に沿って各行は巨額のお金を投下しローンバブルを起こしてしまった。

スウェーデン系の銀行が抱えるバルト3国での融資総額は3800億SEK(約4兆5220億円)に昇っている。

そしてその大半がユーロ建てで貸し出されており、今、各国通貨の見直しの機運の高まりで、万が一、通貨のデノミが行われたら大きくその焦げ付きが拡大する危惧が持たれている。

現在の各国通貨は少なくとも15%程度の過剰な価値を有しており、デノミされれば、1割から2割は資産価値が減価してしまう。

国際通貨基金も最近、バルト3国は過剰な経常赤字状態にあり、外国からの借入が多く、また不動産バブルの崩壊で国家の体力そのものにも疑問がもたれていることから最悪、破綻の危惧が擡げている。


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