Baltic State : 経済成長は一休みか?(ラトビア)
ラトビア銀行によると、ラトビア経済の成長率も近い将来、一休みすることになりそうだ。
中央銀行総裁のIlmars Rimsevicsが経済成長の減速傾向はいくつかのセクターで所見されると指摘している。同行では、インフレ対策が漸く上手く機能し始め、需給バランスが崩れ始めた不動産では、価格調整が顕著となってきた。
また、小売販売も減少が見て取れるようになってきており、与信の貸出しも2005年以来で過去最低をこの5月に記録した。
ただし、国内インフレは、この6月も7.3%と高く、ユーロ導入へは依然ハードルは高いが、物価の安定が徐々に確認できるようになってきている。
中央銀行では、今年の平均インフレ率を7.5%と予測しているが、これを何処まで達成できるかが国内経済の指標として注目されている。
GDPもこの数四半期は、11%を超える高成長率を記録しており、EU全体でも最も高い経済成長となっている。経済成長率は、06年第1四半期の13.1%から直近では11.2%まで減速している。