Baltic State : バルト3国政府の政策不足が経済危機を助長(エストニア)
ハンサバンクの最新レポートの中で、バルト3国、エストニア、ラトビア、リトアニアの各国政府は十分な政策を講じていないことで、経済危機を助長させていると各国政府の姿勢を痛烈に批評している。
バルト3国最大の融資シェアを誇るハンサバンクによると、最新のバルト3国の経済見通しをリトアニアでは政府の加熱経済の回避政策が不十分であり、エストニアでは政府の収支バランスに懸念がもたれると指摘する。
格付け会社や外国人機関投資家等は各国政府に支出を厳密化し経済成長を安定化させることが必要だと指摘しており、それが上手く行った場合にハードランディングは避けられるとバルト3国の経済を見ている。
エストニアでは、この5月に08年〜11年度の計上黒字計画を0.5%削減し、公務員給与の引き上げやインフラ建設に融資することを決めている。
ラトビアに関しては、今年は政府が予算黒字によりハードランディングは避けられると分析しており、政府計画では今年は国家予算のバランス化を果たすことを目指している。