Baltic State : バイオ燃料プラント稼動で食料品価格が高騰も?(エストニア)
政治家の何人かが食料品価格の高騰は、バイオ燃料プラントが原料を買い占めようとしていることが原因だと指摘している。
この問題の背景は、エストニアに今2箇所のバイオプラントが稼動していることに発している。バイオプラントでは大量の穀物を購入する計画を立てており、食品メーカーが必要とする原材料が不足することで、食料品価格がより値上がりするとの根拠から問題提起されている。
2箇所のプラントの一つは、パルディスキ(Paldiski)に建設され、来年から10万トンを処理する能力を有している。また、09年にはもう一つのプラントがクンダ(Kunda)に完成し、ほぼ同様の処理能力を有するものと見られている。
2つのバイオプラントが近い将来稼動することになるが、それ以外にもプラントの建設計画があり、石油製品とバイオ燃料の価格差が拡がれば実際に工場建設に入る計画となっている。
EU規制では、加盟国は2010年までに消費燃料の最低5.7%をバイオ燃料に転換することが義務付けされている。