政府予測では、08年度のインフレ率は6.3%程度だとされるが、事業家等商売の最前線にいる企業家は全く違う予測を立てている。
酪農大手Rigas Piena KombinatsのHenrijs Fogels会長は、来年のインフレ率を8〜10%と予測する。同氏は、来年、電気、ガスなどの光熱費が値上がりしないとはどうもても想像できず、欧州全域で値上がりする食料品を踏まえても、インフレ率が6%そこそこに留まるとは思えないと来年度の更なるインフレを予測している。
建築会社Skonto BuveのGuntis Ravis社長は、来年のインフレ期待値は6.3%かもしれないが、それはあまりにも楽観しすぎた指数に過ぎないと、より高いインフレが襲ってくると示唆している。
同氏は、今後の政府のインフレ対策がどれほど本気なものかでインフレ率は違ってくるだろうとの見方を披露している。自身は、来年度のインフレ率は10%と予測している。
燃料貿易組合のOjars Karcevskis代表は、ラトビア人が如何に支出を管理できるかでインフレ率は決まるとして、来年のインフレ率は予測できないが、経済環境やEUからの基金流入の程度に大きく左右することになるとの見通しを明かしている。
農業企業StrazdiのValters Bruss代表は、現在のインフレ率11.4%を見ても、来年度の政府予測はありえないとして、予測は難しいが、政府はより実勢に近いインフレ予測値を試算すべきだとの声を上げている。