今、エストニアへの投資は控えるべきだと、投資するには最適な時ではないと投資銀行家Joakim Helenius氏が示唆している。
大手投資銀行Trigon Capitalの会長であるHelenius氏は、エストニアへの投資は1年程控えてみて、エストニア経済の行くへを確かめてからにした方がいいと私見を地元紙アリパエブで述べている。
同氏は、国内経済の現状を、誰もが経済減速を危惧している時で、今は投資は控え、出来る限り流動性資金の確保に勤しむべきだとして、一旦、経済の底を着けば、その時が投資を再開する最高のときとなるとタリン証券取引所の投資会議の場で語っている。
そして、自身の投資姿勢を踏まえ、巨額な借入を控え、賢く投資することを説いている。
タリン証券取引所主催の投資教育プログラムでは、エストニア人の投資への意識について紹介しており、その中では、就労している市民の2%のみがファンドへ投資をしており、同様にたったの3%のみが上場企業株の売買を行っているという。
同プログラムを率いるKata Varblane氏は、市民等に全く浸透していない株式市場への投資が市民等が全く投資資金がないわけではなく、その認知度が低いことを挙げている。
同氏は、百貨店大手カウバマヤが行った5日間の大セールに実際に延べ40万人が訪れ、5200万クローン(約5億5000万円)の購買を行ったことからも、市民等が貯金を持っていないわけではないと指摘している。