Baltic State : 世界最大の銀ギツネ養殖ファーム、事業撤退へ(エストニア)
エストニアのアウドルにある世界最大の銀ギツネ養殖ファーム、Audru Farm、がビジネスをやめるという。同ファームでは2万3000匹の銀ギツネを飼っていた。
地元紙Eesti Paevalehtによると、この10月に事業撤退の決定が下され、従業員42人も解雇されることになる。
Ragner Matsalu代表は、創業から50年間もの間営んできた事業を辞めるに至った理由はいくつかあるという。最大の理由は、この3年間に800万クローン(約8400万円)の損失が発生したことを挙げている。
また、まぐさの価格が高騰し、そして賃金の上昇を従業員から求められたことで、実際にそれらに応じられるほどの財務状況にないことや09年には同ファームもEUの新規制を遵守せざる得なく、その費用が最低でも1000万クローン(約1億500万円)もすることから、事業の継続は実質的に不可と判断したことで事業を辞める決定を下したという。
同ファームは、44ヘクタールの土地を所有しており、将来的には宅地開発を目指すという。