週刊誌Eesti Ekspressがエストニアに住むロシア系住民等がアルカイダに関連し、テロ資金を洗浄していた疑いがあると報じている。
洗浄疑惑は、イギリスの警察当局が05年7月に56人の死者及び700人負傷者を出したロンドンバス爆破テロに関連しエストニア人の同僚にエストニア在住者の捜査を行うことを依頼したことに発している。
捜査では、イギリスで逮捕されたアラブ人の携帯電話に残された一つの電話番号がエストニアから発信されていたことから明らかになっている。このアラブ人は少なくとも2度に渡ってエストニアへ資金を送金していた。
明らかではないが捜査では少なくとも送金された資金は数百万とも見られている。2003年11月に初めてエストニアへ送金された金額はウェスタンユニオンから送金されおり、金額も400ドルと少ないが、29歳のErikと呼ばれる男性に送金されている。
警察の捜査に対してErik氏は資金を取得後、Webmoney.ruという企業が所有する口座へ再送金したと語っているという。
また10月にも別のAnatoliというエストニア人も同様の手口で750ドルを得ており、同氏もITの専門家である22歳の友人Ilja Kotkovに全額を手渡したと警察に認めている。
エストニア公安では、既にこのKotkov氏が数十万クローンの資金を洗浄した証拠を掴んだとしており、同氏の自宅からも50万クローンもの現金を押収したことを明かしている。
今回の資金洗浄疑惑では、これまでに5人が逮捕され、Kotkov氏は5年の実刑を受け、8ヶ月の拘留が言い渡されると見られている。