Baltic State : 続く高インフレ〜Nordeaレポート(エストニア)
エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国では、今年も間接税の値上げやエネルギー価格の高騰でインフレ圧力を高めるようだ。
北欧の大手銀行ノルディァ(Nordea AB)が発表した最新レポートの中でエストニアのインフレ率は今年7.9%、物価水準は10%に届く勢いとなると言及している。
ラトビアについては同様にインフレ率は短期的に15%に達し、年間を通しても12%という高水準に留まるも通しだという。リトアニアに関しては今年は7%にまでインフレ率は達する見通し。
エストニア経済に関しては、同レポートではインフレは高止まりする一方で経済成長は停滞すると分析されている。
同行では急激な経済減速に懸念を示しながらも、今年の経済成長率を4%程度と予測している。
ラトビア経済は、不安定な成長を続けるとされ、今年は5.6%の成長を予測し、07年第3四半期の10.9%からほぼ半減すると見られている。
リトアニア経済については、昨年下半期から始まる経済回復の基調に乗ると考えられるが、長期的にはまだ不安定な時期が続くと同行では経済環境を見ている。今年の経済成長率は7.4%となる見通し。