Baltic State : 近い将来、エストニアでエネルギー危機?!(エストニア)
今後、5〜6年でエストニアはエネルギー危機に直面する可能性があるという。エネルギー危機懸念は、十分な電力生産が出来ず、需要に供給が追いつかなくなるのは目に見えているからだという。
エストニアのオイルシェル加工会社Viru Keemia GruppのJaanus Purga代表は、国内の全電力会社はフル稼働する必要になり、隣国から電力を購入することになるとエストニアが海外にエネルギーを依存することに言及している。
経済ニュースBBNによると、同氏は、エストニアは必要な電力全量を輸入できるとは考えない方がよいと示唆しており、同業他社のEesti Põlevkivi(Estonian Oil Shale)のIlmar Jõgi役員は、2013年には国内の電力需要を賄うのに十分なオイルシェルは不足することになるとオイルシェルの枯渇の懸念を危惧している。
また、スウェーデンの研究家Rurik Holmberg氏は、エストニアは世界第1次大戦以降、長い間、オイルシェルに頼り過ぎてきており、今、その姿勢を正す時だと述べている。
同氏は、エストニアのオイルシェルプラントは既に生産規模を半分にまで減らしており、その規模は更に悪化すると指摘している。
このままオイルシェルに依存したエネルギー生産を続けた場合、近い将来、エネルギー危機に直面する懸念が今、擡げてきている。