Baltic State : 価格高騰で客離れ?(エストニア)
外食産業が閑古鳥に苦しんでいる。
地元紙アリパエブによると、年初と比べて外食にかかる費用が15%も増えたことで特にお昼時にガラガラの店が増えている。
旧市街にある著名レストラン『Olde Hansa』のオーナーAuri Hakomaa氏は、昨年と比べても顧客数は増えているが、ランチ時のテラスのスペースは埋まることはないといい、パブ『St. Patrick』のKaija Kängsepp氏は、価格高騰を背景に、顧客は減っていると述べている。
この所、レストランでの食物やアルコール類の価格が高騰しており、支出を減らそうとする市民等が特にランチの支出を減らす傾向が高まっていると見られている。
実際、食料品価格はこの2年で50%近い値上がりとなっている。
統計局資料からも、食品価格はこの2年で50%近く値上がりしている。エストニア統計局のViktoria Trasanov氏は昨年9月以降、特に食品価格が高騰していると認めている。
Trasanov氏によると、最近は植物性油等が最も値上がりしており、食肉も06年12月以降で15%、そしてそれ以外の食品では、食肉を大きく上回る25%の値上がりとなっているという。