Baltic State : 住宅市場、売買も賃貸も・・・(エストニア)
08年第2四半期に銀行が融資した住宅ローン額が05年第2四半期とほぼ同額の72億クローン(約748億8000万円)に留まっている。
地元紙アリパエブには、住宅価格は売買取引が30%も少なくなったことを受けて売り急ぎから大きく下落した。それでも住宅ローン総額自体はこの1年で20%増の計940億クローン(約9776億円)にまで増加している。
不動産開発大手Häuser-Oberschneider OÜのPaul Oberschneider代表は、不動産市場は09年度も問題は解決せず、引き続き市場は停滞すると示唆している。
同氏は、不動産売買件数は更に減少し、不動産業者は収入が更に悪化することに準備をするようにと警鐘を鳴らしている。
不動産売買の停滞により多くのマンションが賃貸市場に出されているが、供給過多となりつつあり、家賃も徐々に値下がりして来ている。
景気が良かった時には、賃貸市場には250から600戸のマンションが賃貸に出されていたが、今では2000戸を超えるマンションが新たな家主を求めている。
供給が需要を大きく上回っていることで、家賃は値下げせざる得なくなっている。