経済ニュースBBNによると、英オブザーバー誌が小国エストニアは端なるエンターテイメントやアミューズメントといった言葉で表せる国ではなく、ギャンブルがファッションとなっていると報じている。
140万人余りの国に139ヵ所ものカジノ施設があるエストニアは、カジノが一大産業に成長した国だと考えてもいいだろう。
昨年、欧州のポーカー雑誌『Bluff Europe』がエストニアの首都タリンは欧州でもギャンブルをするのに最適な都市のトップ3に挙げられると紹介している。
小国でありながらギャンブル会社が18社も乱立する国は珍しく、正にエストニアは欧州のラスベガスといってもいいだろう。
最大手のオリンピックエンターテイメント社は、ギャンブル市場の実に45%を押さえている。因みに同社の最大の株主の一つが英HSBCである。
ただし、政府は規制緩和と規制の厳格化の2つを同時に進めており、資本の厳格化を特に計っており、近年は新規参入は難しくなっている。
この背景は、04年から06年の間に政府が行った調査でエストニアの成人6%がギャンブル中毒に罹っており、80%が何らかのギャンブルを試したことがあり、この数字は実にこの2年間で更に30%も増えているという。
しかしながら、最近の景気の悪化の景気浮揚策の一つとしてカジノ奨励案も議論されており、市中からカジノを追い出す代わりに新たにカジノ島構想など大型カジノもしくはエンターテイメント型カジノへの意向を政府としても奨励することなどが議論されている。