Baltic State : 年金原資も底をついた???(エストニア)
これまでにも既に年金原資が不足気味であったが、ここにきて世界的な株式不況に追い討ちを受ける形でエストニアの年金システムそのものの存続が危ぶまれている。
経済ニュースBBNによると、Ivari Padar財務大臣すら年金システムに何らかの法律改正が成されない限り、今後数年間、国家は更なる借入を増やすか、増税して年金不足分を補うかするしか方法がないと認めている。
財務省予測では、今後4年間に必要となる年金支払額は128億クローン(約1280億円)に上り、特に2010年と2011年のそれぞれで30億クローン(約300億円)以上の不足が現時点で分っている。
同省によると、最大の年金原資不足の問題は、経済環境の変化による運用赤字や年金受給者が急増しているということではなく、年金を積み立てている就労者が高齢化により減っていることだという。