Baltic State : ペイオフは無条件とは行きません!(エストニア)
世界的な金融システム崩壊の危機懸念を前にエストニアでもペイオフの上限を無くすか否かが協議されている。
ここにきてデンマーク、アイルランド、ドイツも個人の預貯金を上限なく全額保護することを表明した。ここエストニアではペイオフでの預金保護は最高31万3000クローン(約285万5000円)となっており、これを更に引き上げるか否かが議題に上がっていたが、政府としては引き上げることは受け入れないと示唆している。
地元紙BBNによると、政府のペイオフ上限を引き上げないとの政策から、富裕層は外国へ預貯金を移転されることを試み始めており、特に全額保護を打ち出した諸国への資金逃避が今後広がると見られている。
実際にもし国内の銀行が倒れてしまったら、100%預金保護を謳ってしまえば政府としては927億クローン(約8157億6000万円)の肩代わり(税金投入)をせねばならず、政府にはあまりにも思い負担を強いられることになる。