Baltic State : 景気後退も犯罪件数は昨年同水準(エストニア)
地元紙Postimeesによると、1-9月期の犯罪件数は昨年同期とほぼ同数に留まっているという。
法務省資料では、これまでに3万8210件の犯罪が検挙されているが、この水準は昨年よりも0.4%増に留まっている。
地域別に見ると、ハルユ、イダ-ヴィル、ラーネ-ヴィル、パルヌ地区で犯罪件数が特筆して高い。都市別では、タリン、パルヌ、ナルバ、マアルデュ(Maardu)で高く、一方でヒイウ(Hiiu)及びサアレ(Saare)区で低い。
ここ数年の犯罪の傾向は、経済犯罪が急増しており、実に昨年との比較でも今年は92%も増えている。
エストニアで多い犯罪はマネロン(資金洗浄)や不法な商品販売などに偏っている。
司法当局では、経済の悪化が本格化するこれからは経済犯罪に留まらず、あらゆる犯罪が増加することを危惧している。