Baltic State : 銀行大手もどこも収益が激減!(エストニア)
大手銀行の一角SEB ABが第3四半期に収益が51%減となり、主に融資の焦げ付きが収益を帳消しにしているという。
米ブルームバーグによると、同行の収益は前年の30億9000万SEK(約386億2500万円)であったが、今期は15億1000万SEK(約188億7500万円)にまで減少したと報じている。ローンの焦げ付きも7億2500万SEK(約90億6250万円)となり、実に4倍増を記録した。
バルト3国からの収益の2割を得ている同行でもバルト3国で広がりを見せるローンの焦げ付きには警戒を示しており、中央銀行が示す支払不履行の可能性が来年にかけて現在の2倍となる4%にまで上昇すると試算していることも踏まえて、多額の引当金を積む事も視野に入れている。
また、シェアトップのライバル行であるSwedbankも収益は14%の減少となっている。
収益はこの第3四半期に24億7000万SEK(約308億7500万円)となり、前年同期の28億7000万SEK(約358億7500万円)から14%も減少した。同行の焦げ付きも8億1200万SEK(約101億5000万円)にまで拡大し、実に3倍増となっている。
同行のバルト3国事業からは、収益は15%の減少に留めている。