Nordicstate : スカンジナビア航空関係会社に新たな罰金(ノルウェー)
ノルウェー競争庁は4日、スカンジナビア航空傘下のSAS Braathensに対して圧倒的なシェアを利用し、他社を市場から追い出すような営業妨害を行ったとして3000万NOK(約460万ドル)の罰金を課す予定であったことを発表した。
競争庁(Konkurransetilsynet)では、SAS Braathensが圧倒的なシェアを誇るノルウェー西岸のオスロ-オレサンド(Ålesund)路線で他社を締め出すような航空料金のダンピングを繰り返していたとして、今回の罰金を準備していた。
今回のダンピング行為による被害を受けたとされるのは格安を謳うノルウェージャン・エア・シャトル(Norwegian Air Shuttle)で、SAS Braathensが提示していた低価格により、同路線の搭乗率が異常な落ち込みを示していた。
年初にも当局はSAS Braathensに対して、同じくノルウェー西岸のオスロ-ハウゲスン(Haugesund)路線でダンピングがあったとして2000万NOKの罰金を課していた。
現在、当局では、同社によるダンピングがそのほかの11路線でもあったか否かの調査を続けていることを明らかにしている。
一方、SAS Braathensでは、今回のダンピング疑惑に対し当局の対応は不当であるとして、罰金の取り消しを求める訴訟の準備を進めている。