経済ニュースBBNによると、不動産ビジネスで財を成した大富豪Raimonds Štalbergsa氏が負債を清算するために所有する不動産を全てSwedbankに引き渡すという。
負債の担保に取られるのはリガの住宅と1530平米の土地、5件の建物などとなっている。
これまでに同氏は所有する不動産の売却を試みていたが、買い手が見つからず、破産せざる得なくなっていた。
全ての不動産を売却出来たとしても37万8200ラッツ(約7337万円)にしかならず、負債全てを清算するにはまだ足りないという。
経済ニュースBBNによると、平均的な住宅販売期間がマンションで175日、一軒屋で198日かかっているという。
昨年の春頃までは平均30日で住宅がはけていたが今では半年以上は覚悟しないと売れない状況にまで不動産購入が控えられている。
住宅販売サイトCity24では、2年前に2万1250戸もの住宅が販売されていたが、今では倍以上となる4万5000戸にまで拡大している。
売り物件が増えれば増えるほど、販売期間は延びざる得なく、伸びた分、住宅価格も値下げせざる得ない状態になっている。
大手銀行のSEB ABが米ブルームバーグとのインタビューでラトビアとエストニアのGDP成長率の悲観論を述べている。
同行はラトビアのGDP成長率は今年0.5%まで低下し、09年度も2.2%に留まる見通しで、エストニアも同様に今年度が1.5%、来年度は2.2%成長だとこれまで以上の悲観的成長率を示唆している。
唯一、経済減速が緩いリトアニアだけは、今年度が5.5%、そして09年度になって2%成長にまで減速すると予測している。
バルティックタイムズによると、リトアニア人の多くが国内の経済に先行き不安を感じると悲観的にこの経済状況を捉えているという。
Vilmorusが行った聞き取り調査の結果、今後、リトアニア経済が好転するという楽観派は1年前の40%から35%に減少し、失業率が改善すると考えている市民は前回の51%から39%にまで減少した。
欧州との競合に関しては、競争に勝てると考えている人は前回に63%もあったが、今回調査では46%にまで低下している。
調査では悲観的な意見が大半を占めたが、今後、物価は改善すると考えているのは若干であるが前回調査よりも改善を見せている。
大手格付け会社FitchがSwedbank、SEBの本国での格付けの他、バルト3国での子会社の格付けも一斉に引き下げたことを発表している。
経済ニュースBBNによると、Fitchは、スウェーデンの大手銀行各行でバルト3国に進出する各行はバルト3国での経済先行きが不透明であることからなどにより、財務状況の不安定要素の高まりが懸念されるとして見通しを引き下げたという。