バルティックタイムズによると、先週1週間に3度も詐欺が報告されたという。
1件はヴィルニスから17キロの町に住む83歳の老人が見知らぬ女性に3万9000リタス(約189万円)を騙し取られた。
この老人は持っていた全てのお金をこの女に渡してしまったという。女は通貨全てユーロに交換しなくてはならないと言って老人を騙している。
2件目はクライペダで発生し、1件目同様の金額が騙し取られた。被害者の娘によると、母親が犯罪を犯し、その弁償として3万リタス(約145万5000円)を大至急準備するようにと言われて騙し取られている。
そして3件目はケダイニアイで報告されている。詳細は明かされていないが十台の子供がやはり見知らぬ人に3万9000リタスを騙し取られている。
この所、バルト3国では景気悪化に伴い、頻繁に詐欺被害の報告が上がっている。
バルティックタイムズによると、カウナス熱発電所(Kaunas Thermal Power Plant)がリトアニア・エネルギー価格管理委員会の求めた価格設定に対し、裁判に訴え出ている。
同社はロシアの天然ガス大手ガスプロムの傘下企業で、ヴィルニス地区監督裁判所に新たに求められた価格体系に不服だとして訴訟を起こしたという。
不服内容は、03年にカウナス電力との間に結んだヒーティングエネルギーの購買契約に反する今回の求めに不満を示したものとなっている。
当初の契約では、03年から5年間は価格は維持され、その後は新たに経費などを考慮して計算し直すという内容であった。それがこの6月になって唐突にエネルギー管理委員会から呼び出され、契約になかった要求がなされたと憤慨している。
不動産開発大手のArco Varaが自社株を始めていたが、平均株価8.87クローン(約95円)で自社株買いを順調に終えることが出来た。
タリン証券取引所によると、同社は今回発行株式総数の0.47%にあたる45万株の自社株の買戻しを目指していた。45万株の自社株買いに398万3038クローン(約4261万8500円)を投じた計算になる。
同社はこの7月9日に自社株買いを発表し、自社株買い予算400万クローン(約4280万円)で45万株を買い戻すとしていた。
タリン港湾を監査するプライスウォーターハウスクーパーズのUrmas Kaarlep会計士が同社は9億クローン(約96億3000万円)相当の資産を無駄にしていると指摘したとBBNが報じている。
同社はムーガ港の石炭ターミナルの建設で8億クローン(約85億6000万円)を投じたが、昨年以来、閑古鳥が鳴いているという。
カーゴの取扱高は32%減少し、石炭の中継事業は97%減とほぼ開店休業状態にある。
事業収益が見込めなくなっていることで会社のバランスシートを見直す必要が迫っているとして同社の財政が難しいと監査法人では財務内容を分析している。
バルティックタイムズによると、リトアニアの小売最大手であるMaxima LTが新たな出店に向けて1億3000万リタス(約63億7000万円)の投資と一部従業員の解雇といったリストラを断行することを発表した。
同社は今年67億リタス(約3283億円)の売上高を見込んでおり、売り上げ目標達成に向けて新たに7店舗の出店を目指している。
現在、Maxima Groupの売上高は、この上半期に前年同期比で31.6%増となる47億リタス(約2303億円)に達している。