地元紙アリパエブによると、漸くここにきてこれまで高騰が続いた食料品価格に値下がりの兆候が現れているという。
この数ヶ月間に大手スーパー各社では食料品価格の値下げを行うようになっており、特に乳製品の価格が大きく下げている。
同様に焼きたてパンなどの値段も下がっており、5月に9.6クローン(約104.7円)したものが今では7.7クローン(約84円)で売られている。
しかしながら、値下がり始めたとは言え、去年のような価格帯に戻ることはないと見られ、生活苦はなかなか楽にならないと見られている。
価格高騰に生活防衛手段として比較的安い商品を選ぶようになっている市民等を店まで呼び戻す為には、値下げは避けられないとして各社が値下げを始めている。
シートベルトメーカーのNormaが08年第2四半期の収益額が2540万クローン(約2億7686万円)となったことを明らかにした。
経済ニュースBBNによると、同社の昨年同期の収益額は1270万クローン(約1億3843万円)であった。今期の売上高は25.9%増の3億9240万クローン(約42億7716万円)を記録した。
ロシア及びウクライナへの売上高は実に71.7%を占め、その他の諸国への売上高は2.9%減少した。
また、親会社であるAutolivへの納入では、売上高は4.1%減の1億6740万クローン(約18億2466万円)に留まった。販売先の大半は、39%がスウェーデン、53%がロシアでドイツの3%を合わせると、ほぼ100%となる98.9%を占めた。
LETAによると、石油商品精製や販売を手掛けるNafta Trading社の07年度の石油商品販売高が5422万9094ラッツ(約130億8000万円)となり、06年度期比で実に43.6%増を記録した。同社の06年度の売上高は3774万3015ラッツ(約91億361万円)であった。
07年度の決算内容は、販売高は伸びた一方で収益には結び付かなかったことが明らかになっている。
昨年、同社は12万7219ラッツ(約3068万円)の収益を計上したが、一昨年期比では収益は実に3分の1にまで減少している。
リトアニア人投資家は、世界的な金融不安にもなかなか動ずることはないようだ。
ELTAによると、この6月単独で投資会社Hansa Gyvybes Draudimasの顧客約61%がリスクの高い投資ファンドなどに積極的に投資したといい、投資家のポートフォリオはより収益が望める高リスク商品へ資金が偏りを見せているという。
同社のMindaugas Jusius代表は、市場が悪化している時ほど景気回復時には大きな利益が享受できるとして、投資家等の趣向は現在の高リスク商品へ傾いていると説明する。
エストニア統計局資料によると、08年第2四半期にインフレ率が昨年同期比で11.4%を記録した。
経済ニュースBBNによると、商品価格は10.6%の上昇となり、食料品価格はそれを大きく上回る15.8%の値上がりを記録している。
サービス価格も12.9%アップしており、何もかもが二桁の上昇となった。