大荒れとなった20日のタリン証券取引所の株式市場では、寄付きからいくつかの株式が大きく下落した。
最大の下落を演じたのは、カジノ大手オリンピックエンターテイメントで、株価は19日の終値から3.8%下落し、50.46クローンで取引が始まった。
午前中の同社の取引高は220万クローンに達した。
その他には、衣料品大手Baltika株が5%下落し、61クローンで取引され、ライバル企業Silvano株も5.8%下落した63.37クローン、 不動産開発Trigon Property Group及び同社から林業及び家具メーカーのViisnurkがそれぞれ7.7%、10.5%株価は下落している。
MG Balticの大株主であるNDX Energijaの執行役員Darius Mockus氏がロシアの秘密組織と関係しているという。
NDX EnergijaのZilvinas Marcinkevicius役員は、新原子力発電所建設計画がMG Baltic主導で計画されている一方で、政府には建設計画に対してブラックメールもどきの嫌がらせもあると示唆している。
Marcinkevicius氏は、Mockus氏が長期にわたって秘密組織メンバーと見られるロシア系住民と関係を維持していると指摘している。
不動産開発大手のLinstowがリガにバルト3国最大のショッピングセンター、Riga Retail Park、を建設する計画を暖めている。
計画では、Riga Retail Parkは敷地面積25万平米で08年暮れまでに建設を始め、完工は2010年秋だという。
モールには、大手家具屋、DIY、モームセンター、ハイパーマーケットなどが入居する計画。娯楽施設も隣接する計画で娯楽施設が入る別館は、6万500平米を予定している。
カウナスに本社を置くKorelitaが欧州急成長中小企業トップ500社の中で第28位と貢献している。
ビジネスウィークによるランキング付けでリトアニア企業23社がトップ500社に顔を出した。
Korelitaは従業員数430人の企業で、酢酸セルロース繊維を生産しており、国内及びバルト3国では競合が存在しない。また、世界的にも6箇所でしか同様の事業を営んでいないという。
2006年度のKorelitaの売上高は3677万リタスで、今年の収益見込みは昨年から倍増となる50万リタスを見込んでいる。
債務取立企業Majanduskaitse BurooのLauri Vitsut代表がエストニアの状況について、悪化からより最悪化しつつあると指摘している。
Vitsut氏は、地元紙アリパエブとのインタビューの中で国内のローン借入者の多くが借金漬けにあり、多くがSMSローンを使い、銀行への住宅ローンの支払いにあてていると状況を説明している。
同氏の意見では、エストニア経済は今ソフトランディング中にあり、感覚的には2階の窓から飛び降りているようなものだと状況を比喩する。