タリンク(Tallink Group)の大株主の1人Enn Pant氏が将来的な展望として同グループを10年後には欧州一の客船企業に育て上げたいとその意気込みを語っている。
Pant氏の言う欧州最大という言葉には、商業船ではなく、顧客船ビジネスという意味合いがあるという。
昨年は10億ユーロ以上の投資を行い、事業基盤を固めており、財務基盤は今年はより強固なものとなっている。
特にリガ−ストックホルム路線は好調で、5年後にはドル箱路線のタリン−ストックホルム路線を上回ることになると見られている。
大手銀行ハンサバンク(Hansabank)やSEB Eesti Ühispankが提供する預金金利は他中小の銀行が提供する金利より大きく下回っている。
もし顧客が10万クローン(約100万円)を1年ものの定期に預けた場合、ハンサバンクでは4000クローン(約4万円)しか金利がつかない一方で中小では5000クローン(約5万円)の金利があるという。
ただし、今、高率なインフレが襲っているエストニアでは預貯金金利はあってないのも同然となっている。インフレ率は今年7%と予測されており、10万クローンの預貯金で例え4000、5000クローンの金利を得たとしても大手で3000、中小でも2000クローンの目減りも同然という経済環境にある。
今年上半期にバルト3国で2番目に高収益銀行となったラトビア法人のハンサバンク(Hansabanka)が1日に平均40万ユーロを稼いでいる。
バルト3国で最高の収益を得たエストニアのハンサバンク(Hansapank)では今年上半期には1日平均126万ユーロの収益を計上した。
ハンサバンクグループ全体では、この半年に3億4200万ユーロの利益を計上している。
国内で販売されるレギュラーガソリン価格が1996年以降、大きく値上がりしている。1996年に1リットル0.25ラト(約58円)であったA-95が、現在2.5倍となる0.624ラト(約144円)で売られている。
年別では、97年0.301ラト、98年0.312ラト、99年0.342ラト、2000年0.383ラト、01年0.389ラト、02年0.397ラト、03年0.402ラト、04年0.453ラト、05年0.558ラト、06年0.601ラト、07年0.624ラトとなっている。
市民の多くでは、今の高インフレが続けば、近い将来ガソリン価格は1リットル1ラト時代が到来するのではと懸念している。
今年、Svyturys–Utenos Alusのイギリスとアイルランド向けのビールの輸出高がそれぞれ60%、40%と急激に拡大している。
同社の両国へのビール輸出高は既に100万リットルと超えている。
イギリスでの売り上げ増の背景は、同社のビールを扱う小売大手のテスコの店舗内販売が大幅に伸びていることにある。
昨年、同社がラトビア、エストニアを除く西側諸国へ輸出したビールは4割増の210万リットルを記録していた。海外18カ国に輸出した輸出総量は664万リットルであった。



