スウェーデンのフェリー会社バイキングライン(Viking Line)がバルト海の旅客船ビジネスでシェアトップのタリンク(Tallink)と真っ向勝負に挑む姿勢を示唆している。
タリンクは、競合のシルヤライン買収によりシェアを高めることに成功したが、同時に大きく債務を広げている。昨年の乗船者数は650万人に上り、バイキングラインの560万人に100万人余りの差をつけている。
タリンクは実際に9億ユーロの債務を抱えており、一方のバイキングラインは、長らく大型投資をしてこなかったことで、財務内容は健全を保っている。
ここにきてシェア獲得を目指してバイキングラインでは2億ユーロを投資していくという。バイキングラインは、今でも築20年のフェリーで航行を続けている。
労働者不足から企業経営が危ぶまれ始めたリトアニアで苦肉の策として中国から労働者を奨励する可能性が囁かれている。
MG Baltic傘下の建設会社Mitnijaが中国から建設要員を雇用する計画があるという。
同社ではまだ計画段階ではあるが、人材不足打開へ、臨時工として中国人を雇用することは状況打破には欠かさない手段になるかもしれないと雇用に前向きでることを示唆している。
英ナイトフランク(Knight Frank)の最新調査レポートによると、ラトビアは依然住宅価格の上昇率から最も有望な投資先だという。
同社によると、リガのマンション価格はこの1年間に61.2%の値上がりがあり、世界平均の9.6%を大きく上回っているという。
同社では、リガは価格上昇率で最上位にあるが、この所の売買件数から見て徐々に価格は落ち着きを見せるだろうと見ている。実際に2月の取引件数は1200件に留まり、1月の1600件を大きく下回った。
同期間中にエストニアのタリンは24.5%、そしてリトアニアのヴィルニスで21.7%の上昇があった。
フランスのソシエテジェネラルがラトビアで銀行免許の取得を模索している。
仏ソシエテジェネラルグループでは、新たな免許取得を模索するのか、どこかを買収してラトビア進出を図るのか、もしくは支店開設に留めるのかなど何もまだ決めていないと見られている。
ソシエテジェネラルでは、昨年11月に消費者金融のInserviss Groupを買収しており、銀行免許取得でクレジットカードを発行したいとしている。
Inserviss Groupはラトビア全土に70店舗もの支店を張り巡らせており、昨年末までに5000万ユーロを貸し付けている。
これまでにも米GE傘下のGE Moneyが04年に消費者金融RD Lizingsを買収し、ラトビア進出を果たしたが、昨年末に同行はBaltic Trust Bankを買収している。
このほかにもロシアのアルファグバンクやスウェーデンのSvenska Handelsbankenなどもラトビア進出を模索しているという。
中央統計局によると、07年第1四半期の経済成長率が11.2%を記録した。
一人当たりGDPは、904ラト(1298ユーロ)となり、昨年同期から96ラト増加した。
実質1人当たりGDPでは、1271ラト(1809ユーロ)となり、昨年の1007ラト(1433ユーロ)から大きく増加している。