IPOブームに沸くロシアで海外からの大量の資金の流入によるインフレ高が懸念されている。
ロシア中央銀行では、大量の資金流入は、中央銀行として資金政策に障害となり得ると極端な資金流入はロシアにとって喜ばしいことにはならないと示唆している。
06年度中にロシア企業は株式公開により国内外で170億ドル強を調達することに成功しており、今年は市場から300億ドルが吸い上げられることになると見られている。
今年最大のIPOになると見られているのが国内第2位の大手銀行VTBで、同行は市場から80億ドルを調達すると試算されている。
現在、ロシア株は、世界各国から人気となっており、ロシア株買いの為のルーブル買いを引き起こしている。
先週、ロシアの為替市場では90億ドルの取引が成立し、過去最高額を記録した。同時に為替取引もシステム上の問題があり、30分程の取引停止も経験している。
このまま大量の資金がロシアへ流入するとすれば、物価上昇圧力が高まり高インフレを助長することが懸念されている。
ロスネフチの企業価値がこの6月までに77%も値上がるという。ドイツの大手銀行UFGがロスネフチ株の将来見通しを発表し、同社株が今後2〜3ヶ月で77%上昇し、1株14.5ドルとなることを予測している。
ただし、今回の買い推奨は、もしもロスネフチがユコス社の残る資産全てを買い取った場合という前提に基づいている。市場関係者は、ロスネフチがもしもユコス資産を買収するとすれば、自社株を市場売却することも考慮に入れるだろうと、資産増に伴う株価上昇で、株価上昇分を取得する事まで視野に入れているのではとロスネフチの動きに注目している。
06年7月のIPOでは同社は1株を7.55ドルで株式公開を果たしている。当時、IPOには応募が殺到したという経緯がある。昨年7月以来、ロスネフチ株は10%近い値上がりとなっており、現在は8.45ドル前後で取引されている。
実際にロスネフチがロシア第5位の精製規模を誇るユコスを買収した場合、ロスネフチ株は少なくとも9ドルから9.4ドル程度の資産価値はあるというのが多くの見立てとなっている。
国際通貨基金(IMF)の経済予測によると、08年度のエストニアの経済成長率は7.9%となると見られている。
7.9%の数字は、ラトビアの7%成長予測を上回る高成長率となっている。
IMFでは、エストニアの今年の経済成長率を9.9%と予測し、ラトビアを10.5%とEU諸国の中でも最も高い経済成長が予測されている。
因みにリトアニアのGDPは今年が7%、そして来年度が6.5%と予測されている。
また、インフレ率については、エストニアのそれは今年4.8%、そして来年度を5.3%と予測し、同様にラトビアを7.3%、6.5%、リトアニアを3.5%、3.4%とそれぞれ予測している。
旅客船グループ タリンク(Tallink Grupp)がフィンランドの造船会社Aker Yardsに新たな大型客船の発注を掛けたことを明らかにした。発注客船は約1億8000万ユーロで、09年春季にもタリンクに渡される。
新客船は、現在Cruise 5というコード番号で呼ばれているが、タリンクには昨年MS Galaxyという新客船が引き渡されており、そして08年にMS Galaxyの姉妹客船が引き渡されることになっている。
現在造船中にあるGalaxyの姉妹船は08年の完成後、タリン-ヘルシンキ航路に導入される予定で、その際にはMS Galaxyがトュルク-ストックホルム航路に移動されることになっている。
07年第1四半期の収益が44.6%増加した1380万リタスとなったことをSnorasバンクが発表した。同行資産は、期間中37%増加した45億9000万リタスに達している。
融資残高は、第1四半期に85.3%増の13億3000万リタスとなった他、預貯金残高も36.7%増の33億8000万リタスと順調な四半期決算となった。