人材コンサル大手のマーサーヒューマンリソース(Mercer Human Resource Consulting)が世界215カ国を対象とする生活水準調査で、エストニアの首都タリンを世界第89位と評価した。
タリンの89位は、リトアニアのヴィルニス、同82位を下回る結果となった。ラトビアのリガは同92位となったことでバルト3国最下位となったが、それでも昨年よりも6つ順位を上げてきた。
世界トップスリーにはスイスのチューリッヒが世界第1位とされ、次いで同ジュネーブ、カナダのバンクーバーが続いた。
欧州で上位に評価された北欧ではあったが、世界順位はヘルシンキが第30位、ストックホルムが第20位に留まった。
地元紙アリパエブが国内の高給取りを調査している。
同紙によると、昨年、大臣の中では元環境相のVillu Reiljan氏が最も給与が高く、次いで経済問題相のEdgar Savisaar氏が71万クローンの所得を得た。
エストニアでは、大臣職はほぼ一般人の平均所得を5.5倍上回る高給職となっている。
また、企業では、国営のエネルギー会社Eesti Energiaの代表が最高給の所得を得、国営の不動産会社、中央銀行のトップなどが主に高給を得ていることが明らかになっている。
Eesti EnergiaのSandor Liive代表は、昨年230万クローン(約15万ユーロ)の所得を得ており、詳細は、130万クローンの基本給にボーナス50万クローン及び休暇補助50万クローンなどが加算されている。
その他では、タリン港湾のAin Kaljurand会長の基本給は120万クローンで、ボーナスと合わせて150万クローンの所得を得ていた。
ラトビアからロシアに出るテレホバ(Terehova)国境で1200台を超える長い長い渋滞が続いている。Grebnebaの国境でも390台のトラックが長い列を作っており、ロシアとの国境沿いでは至る所で渋滞となっている。
トラック協会(Latvijas Auto)のValdis Trezins代表は、この長蛇の列は今年は改善することはなく、距離が長くなる一方だろうとロシアへの輸送事業が急増している現状を説明する。
ラトビア政府も現状の改善を思索し始め、テレホバ、Grebneva、Vientuliなどの国境を近代化させることを計画している。
ロシア最大の国営航空会社アエロフロートがイタリアのユニクレディット銀行と組んでアリタリア航空の公開競売に7億ユーロ(9億4000万ドル)で入札を入れていたことをイタリアの財務省が明らかにしている。
落札に成功すれば、アエロフロートによる初の外国航空会社の買収になり、欧州の航空産業に新たな風穴を開けることになる。
アエロフロートの入札の背景には、ただ単なるシェア拡大があるわけではなく、現在ロシアの航空会社に課されている航空機購入時の高額な課税を回避できることになる。
買収に成功した後には、アエロフロートがアリタリア航空株95%を保有し、残りの5%をユニクレディットが保有することになる。
また、アエロフロートが06年度純利益を32.3%増となる3億690万ドルに達したと3日発表した。昨年度の搭乗者数は05年度から8.9%増加した729万を記録している。
与信調査会社SIA Creditreform Latvijaによると、個人のローン支払い不履行は依然0.2〜0.3%に留まっている。
先進国と比較しても、ドイツの7〜10%、イギリスの約17%を大きく下回っており、まだまだローン支払いに困窮するラトビア市民は皆無に近い状態が続いている。