中堅銀行の一角Snoras Bankが昨年、資産総額を10億リタス上乗せし、42億1000万リタスとした。増額幅は約30%の増加にあたる。
同行のROA(総資産利益率)及びROE(株主資本利益率)は、それぞれ1.4%、19.2%のそれぞれであった。
昨年末時点で、銀行資本は3億230万リタスに達し、年初から6100万リタス増加させている。資本増は、主に収益増と増資を行ったことが背景にある。
融資残高も個人向けは63.5%増(1億9570万リタス)の5億410万リタスを記録した。
中堅で上位に位置しているSiauliu Banko Lizingasの06年度会計監査前収益が2005年度の87万9701リタスから36.41%増加した120万リタスを記録した。
融資残高はこの1年で31.67%の拡大となった。同行は、現在、ヴィルニス、カウナス、クライペダ、Alytusにオフィスを構え、その他に全土に700もの事業パートナーを抱えている。
格安航空最大手ライアン航空(Ryanair)のBenny Berger新路線就航部代表が同社がタリンへ就航するのを決めるのにはもう少し時間が掛かる見通しであることを示唆している。
同氏は、Edgar Savisaar経済問題相が08年にも同社がタリンへ就航するかのような発言を繰り返していることに対して、あくまでも同氏の期待の段階に過ぎないと同相の発言を一蹴した。
また、同氏は、ライアン航空とエストニア政府との間で、空港利用料の件で依然合意には至っていないとその就航が決まらないことの理由としている。
ライアン航空は、05年度にリガ国際空港に就航させたことで、同空港の利用客が増加し、同社一社だけでタリン空港の利用者数の半数を占める程の成功を収めたことを武器に、エストニアにもリガ同様の利用料の引き下げを求めている。
確かにリガでは同社は06年度には前年期比2倍の搭乗者を運んでおり、07年度も2.5倍の搭乗者に上ると強気の予測を発表している。
2006年度にリトアニアのGDPが815億5000万リタスとなり、7.4%成長を記録した。
経済成長は、主に製造業、建設業、運輸業、金融界、不動産業などが牽引した。また、去年の人口一人当たりのGDPは、2万4028リタスであった。
ヴィルニス証券取引所の値動きが活発となった年初の動きから、ここに来て様子見といった流れが出来ている。
主要市場参加者の間で利益を確定させるための確定売りが出たことでマーケットに一服感が出始めている。
25日26日と連日で株価はほぼ全面安となり、売り発注は先週に比べて異常な規模に膨らんでいた。
今の方向性は、下落といったトレンドが続く。
中堅銀行Siauliu Bankasの証券トレーダーRimantas Janusevicius氏は、若干の下げは当然で必要不可欠だと歓迎している。