エストニア最大の客船会社タリンクが06年12月期の乗船客数が52万3103人となったことを発表した。
乗客数の伸びはシルヤライン買収によるフィンランド-スウェーデン航路からの乗客数25万600人が大きく貢献する格好となった。
タリンクでは、05年12月期との比較では123.3%に達したことを15日明らかにしている。
航路別では、エストニア-フィンランド航路では4.6%の微増に留まり、エストニア-スウェーデン航路で20.4%の増加を記録した。
カーゴの取り扱い高は125%の増加となり、乗用車乗船では82.4%の増加が記録している。
中堅銀行のBaltikumsが傘下の投資会社JSC Baltikums Asset Managementの資本金を145万2000ラト引き上げ546万4000ラトまで増資した。
今回の新株発行による増資によってJSC Baltikums Apdrosinasanas Grupaの持ち株比率は49%となる。
JSC Baltikums Apdrosinasanas GrupaとJSC Baltikums Bankas Grupaの両株主は今回の増資によりBaltikumsホールディングの構造改革を計り、競争力アップに繋げたいとしている。
週刊誌Eesti Ekspressを発刊するEkspress GroupオーナーのHans H. Luik氏が同グループのIPOを計画していることに言及している。
Luik氏によると、投資銀行との間で同グループのタリン証券市場での株式公開ついて協議を重ねているという。
グループのPriit Leito会長によると、昨年度の売上げは数十億クローンに上っており、収益は05年度から2倍に達しているという。
ラトビア銀行によると、国内で活動する銀行による06年度の銀行収益総額が05年度から38.1%増の7360万ラトに上った。
銀行全体での利益総額は2億6660万ラトであった。現在、ラトビアでは22の銀行と外銀1行の支店が営業している。
エストニアの住宅価格が06年度中に54%の値上がりを見せ世界最高の上昇があったと不動産ガイド誌『Global Property Guide』が報じている。
調査対象に40カ国が上げられており、エストニアに次いで第2位にはデンマークの23%、そしてノルウェー14%、アイルランド13%などと続いている。主にスウェーデン、イギリス、フィンランドを含む北方ヨーロッパの住宅価格上昇が際立つ結果となった。
ラトビアの住宅価格は公式データが公表されていないことで対象から外されたが、05年度の27%の上昇に引き続き06年度も急激な高騰があったことでラトビアが実質世界第一位の座に付くと見られている。
西欧では、05年第3四半期から06年第3四半期までに、フランスで12.5%の価格上昇があり、スペインでは昨年10%、イタリアでも6.6%の上昇が記録された。また、唯一、ポルトガルだけが-0.4%と価格の下落が記録している。