イギリスの不動産会社ナイトフランク(Knight Frank)が東欧に広がる極端な不動産高騰は健全ではないとして、近い将来、上昇機運は終わると示唆している。
ナイトフランクは、これまでに低コスト航空会社が就航する都市の不動産購入を推奨する独自の手法を投資家に説明してきた。
同社では、07年度のリトアニアの不動産上昇率は20%となり、欧州で最も不動産価格が上昇すると予測している。
一方で、地元の不動産業界では、新築マンションの販売価格は、今年10〜15%の値上がりとなり、中古物件では値下がりを予測している。
HPアドレスwww.skype.lt が漸くスカイプの手元に戻ってきた。
同ドメインは、これまでリトアニアの起業家が保有し続けてきたが、漸くスカイプとの間で話し合いが纏まり、クリスマスプレゼントとしてスカイプ社へ贈与した。
E-commerce & Co.オーナーのMarius Parescius氏は、保有する www.skype.lt をクリスマスプレゼントとすることを06年末にスカイプ社へ通知していた。
スカイプはエストニアでソフトウェアが開発され、現在は米eBayの傘下企業となっている。
エストニアでは、この1年で1平方メートル辺りの戸建て住宅平均価格が1.58倍にまで値上がりした。エストニア国内で販売された戸建て住宅の1平方メートル平均価格がこの1月に1万4934EEKとなり、昨年1月の9458EEKから大きく値上がりした。
住宅販売サイトCity24では、この1月に販売掲載されている住宅数(一軒屋)は2131戸で昨年1月の1366戸を800戸近く上回っている。
首都タリンでは、住宅の平均価格(1平方メートル)は51%値上がりした2万6132EEKで、販売戸数は332戸となっている。
06年第3四半期に労働コストの上昇傾向が続いたことから賃金上昇率が生産性を大きく上回る結果となった。
生産性(就労者一人当たりの売上げ高)は年率で16%の上昇に留まった一方で、賃金水準は21%の上昇を記録した。第3四半期の生産性は労働者一人当たり32万6000EEKとなり、昨年同期の28万2000EEKから大きく拡大した。
現在、エストニアには3万8000社の企業が稼動しており、43万6000人が就労している。労働総時間は1億8410万時間に上る。第3四半期の総売上げ高は、05年同期から243億EEK増加した1420億EEKとなっている。
不動産アナリスト間で東欧の不動産市場に懸念ありと囁かれている。特にエストニア、ラトビア、リトアニアといったバルト3国の不動産価格の高騰はインフレ率を大きく上回る勢いで上昇しており尋常ではないと懸念の理由を挙げている。
英ナイトフランクの世界第3四半期不動産価格インデックスでは、ラトビアとブルガリアがトップ2となっており、高騰率はそれぞれ39.2%、19%と高い伸びを記録した。
リトアニアは調査対象32カ国中、第4位で15.5%の価格上昇を記録した。同様にエストニアでも上昇の勢いは減速したが、それでも10.5%と高い上昇を記録している。
バルト3国ではこの数年間、急激な不動産価格の高騰が続いてきたが、エストニアでは既に上昇速度は減速気味で来年度以降はこの2年間を下回るものと見られている。