エストニア最大の不動産開発業者メルコ(Merko)は13日、06年1−9月期の売上高が昨年同期から24%増の30億EEKとなったことを発表した。
9ヶ月間の収益は、同じく10.7%増の3億3500万EEKであった。同社によると、収益の330万EEKは傘下企業及び関係会社の株式売却などとなっている。
今年第3四半期にメルコでは多くの大型プロジェクトを完工させており、第3四半期の収益性が昨年の9.8%から10.8%に押し上げる要因となった。
メルコの第3四半期の売上げ高は、エストニアで6.5%の微増となったほか、ラトビアで113%、リトアニア82%とほかバルト3国で大きく伸ばしている。
一方で、売上げ高そのものはエストニアが全体の62.8%を占め、ラトビアとリトアニアがそれぞれ25.6%、11.6%となっている。
エストニアの最大手カジノ オリンピックカジノ(Olympic Entertainment Group)が06年1−9月期の収益を発表し、2億7800万EEKとなったことが明らかになった。
9ヶ月間収益としては、昨年同期比では132%の増益となる。同期間中の売上高は11億EEK(7400万ユーロ)で、同じく97%の増加となった。
バルト3国、ウクライナ、ベラルーシなどの各国で事業展開する同社では、エストニアで4億6800万EEKの売上げを計上し、ラトビア、リトアニア、ウクライナ、ベラルーシのそれぞれで3億5100万EEK、2億7800万EEK、6200万EEK、40万EEKを計上した。
同社では、06年9月30日までの従業員数は1.6倍となる2243人となっており、エストニア国内に575人、そのほかで1668人を雇用している。
エストニアを除いた雇用詳細は、ラトビア859人、リトアニア645人、ウクライナ141人、ベラルーシ23人で、各国に展開するカジノ店舗数は、エストニア20店舗、ラトビア38店舗、リトアニア8店舗、ウクライナ6店舗、ベラルーシ1店舗などとなっている。
ラトビアの航空会社airBaltic社は14日、06年1−9月期の売上高が38%増の8580万ラト(1億2210万ユーロ)を記録し、収益は昨年同期の180万ラト(256万ユーロ)から155万ラト(725万ユーロ)増加した335万6000ラト(477万5000ユーロ)となったことを発表した。
airBalticでは、今期の収益335万6000ラトは創業初となる巨大な収益で、この収益を基に廉価な航空券の販売を続けることが出来ると、現在の低価格路線の継続に言及している。
北欧の殆どの証券市場を運営するOMXが12月4日から新たにバルトインデックス ファミリーを創設することを10日発表した。
新設されるバルトインデックス ファミリー(OMX Baltic Index Family)では、バルト3国の全株式(OMX Baltic)、ベンチマーク(OMX Baltic Benchmark)の他、Tradable(OMX Baltic 10)や バルト3国各国で取引される業界別インデックスなどが含まれる。
OMXでは、バルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の他、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドなどの証券取引を取り扱っており、最近オスロ証券市場の株式10%を取得したばかりである。
航空会社airBalticでは、2006年度の10ヶ月間における首都ヴィルニスでの搭乗者数が38万1000人となり、昨年度の23万9600人から59%の増加を記録したことを10日発表した。
1月から10月までのヴィルニスにおける渡航便数は8000便を上回り、40%の増便となっている。
また、ヴィルニス及びラトビアのリガにおける搭乗者数は120万人であった。