ガスプロムのミレル代表がユコス資産を求めアメリカの大手石油会社が入札に参加する可能性があることを示唆している。
ガスプロムでは、アメリカ企業がユコス資産に強い関心を寄せていることは確かで、アメリカ企業がユコス資産について問い合わせをしてきたことを明らかにした。
今年、ロシアではユコスが保有する200もの資産が売却される予定で、過去最大を誇ったこともあるユコスが破産宣告を受けたことから企業資産がバラバラに解体されることになっている。
過去には、元社長のホドルコフスキー氏が03年にエクソンモービルかシェブロンに資産の一部を売却することを計画していた。
現在、エクソンモービルはロスネフチとサハリン1で協力しており、コノコフィリップスはルクオイル株20%を保有し、シェブロンではガスプロムネフチとジョイントベンチャーなどを組むように米露企業各社は独自に積極的に関係を強化している。
1週間続いた買い相場が8日寄付きから唐突に崩落し始めた。ヴィルニス証券取引所の株式はほぼ全てが大きく値を崩している。
インデックスは13時までに1.43%下がり、市場を牽引してきたTEO LTが何とか下げ幅を維持しているのとは対照的にUkio Bankasは5.0%下げ、株価を4.56リタスの水準まで落としている。8日の最安値は4.50リタスで長らくこの水準にまで落とすことはなかった。
14時の取引終了時点では5社が値上がりし、28社が値下がりした。インデックス自体は-1.52%で取引を終えている。
TEO LT株は2.97〜3.04リタスあたりを上下し、比較的安定した値動きとなっていた。しかしながら、午前中に機関投資家間で1株2.85で大量取引されたことから将来的に同社株が下がる可能性もあるとの懸念がもたれている。
ヴィルニス証券市場によると、薬品メーカーのサニタス(Sanitas)の2006年度決算内容で市場予測を16.6%も上回る1077万リタスの損失計上であることが明らかになった。
同社によると、予測を上回った損失拡大はポーランドのJelfa買収で95万リタスの為替差損が出た為としている。
同社は06年度に0.7%増となる1億6150万リタスの売上げを計上していた。
タリン証券取引所では8日、好調に伸ばしてきた株価が上場全社で大暴落を演じた。下落幅は多い企業で一時10%を超え、小さいところでも軒並4〜5%を超える下落となった。
午前中に最大の下落を演じたのは建設会社のMerkoで株価は13.39%も下がり、次いでPTAグループで10.39%、タリンクやカウバマヤ、サク酒造などでも一時は10%を越える下落を記録した。
最終的には5%以上の下落となった企業数は取引16社中10社を数え、平均下落率は-5.69%となった。インデックスは寄り付きの1042.95から-5.7%下落した983.51で取引を終えた。
今回の株価暴落は2000年以降で最大の規模に及び、丁度2000年に5%強の下落を記録して以来の大きな株価調整となった。8日最大の下落となったのはサク酒造で、9.4%の下落した。取引高は130万クローンに達し、株価は224.06クローン(14.32ユーロ)で終えている。
証券取引所全体での取引高は2億4600万クローンに達した。
1日でこれほどの株価下落は近年には稀で、リトアニア、ラトビアでもエストニアに引きつられるように株価下落が起きている。
首都タリンの水道事業を独占するTallinna Vesiが昨年、収益が42%増となったことで配当額を引き上げる見通しだ。
Tallinna Vesiでは06年度に1株に付き0.5ユーロを配当しており、配当総額は収益の90%にあたる1000万ユーロに達した。
Roch Cheroux代表によると、今年は収益の80%近くを配当するものと見られ、収益から換算すると1株あたり0.64ユーロが配当に廻ることになる。
昨年同社は1590万ユーロの収益を計上しており、売上げは17%増の4430万ユーロを記録していた。
また、今年度も同社では売上げが増加することを予測しており、昨年同様の10.8%程度の売り上げ増を見込んでいる。