ガスプロムバンクの2006年度収益が05年度から1%増加した137億ルーブルとなった。
バランスシート上の利益は、185億ルーブルから1%増加した187億ルーブルで、銀行資産は66%増加の7243億ルーブル、資本は104%増の894億ルーブルであった。
法人向け融資残高は40%増の2880億ルーブルとなったほか、個人向け融資では122%増の211億ルーブルと大きく増加した。
同行はガスプロム傘下企業として1990年に創業しており、事業規模では中東欧でトップ5に入る大銀行のひとつ。株主構成は、ガスプロム41.7%、ガスファンド(Gazfund)49.9%となっている。
大手銀行VTB(旧Vneshtorgbank)がIPO時には最大25%の株式を放出する。IPOには米シティーバンク、米ゴールドマン・サックス、独ドイツ銀行が幹事となることが決まっており、IPOは07年5月を予定している。
グレフ経済相は、当初同行株の放出は小規模に留まると示唆してきた。放出株の最大50%はロシア国内で売却され、残りをロンドンなどの海外の証券市場に売りに出すという。
VTBはロシア最大の商業銀行で、資本金521億ルーブル(約20億ドル)となっている。現在、ロシア政府が株式の99.9%を保有しており、残りをGazexport、Sberbank、Energomashexport、Ingosstrakh、ロシア連邦商工会などが保有している。
エストニア市中に出回る消費者ローン残高が昨年1年間に46億EEK拡大した80億EEKを上回った。
エストニア中央銀行によると、自動車リースなどを含む消費者向け融資残高はGDPの6%にあたる120億EEKに達している。同様の指数をユーロ経済圏で見ると一般的に6.9%となっている。
ハンサバンクのアナリストMaris Lauri氏が今年はエストニアからの輸出高が大幅に減少すると懸念を示している。
同氏によると、今年はフィンランド向けの電子製品の輸出が大幅に減少することが明らかだという。
今年エストニアでは、フィンランドの大手電子メーカーElcoteqがエストニア国内にある組立工場の一部を移転させると見られており、もし同社からフィンランドへの輸出がなくなるとすればエストニアとしても大きな痛手となる。
同社は、エストニアでは3000人を雇用している。
ただし、今の所、同社は同様の決定はないと示唆している。
昨年9月にエストニア経済調査機構により行われたウォッカの価格比較で、タリンでの販売価格がドイツのベルリンよりも15%も高いことが分かった。
価格調査は、地元で販売される人気ブランドのウォッカをスーパーマーケットで購入した場合として比較されており、EU9都市での価格を比較している。
0.7〜0.75リットルの瓶詰めウォッカがタリンでは平均87.7EEK(5.6ユーロ)で販売されている一方で、ベルリンでは平均75.73EEK(4.84ユーロ)という価格が付いていた。
因みに隣国との比較では、リガはタリンより37%安く、ヴィルニスでは10%も安い価格であった。
一方で最も高い価格であったのはストックホルムで、タリンのほぼ4倍の値段が付いていた。