ロシアの携帯最大手MTSの時価価値が06年12月に200億ドルを上回った。ロシアの通信会社の企業価値が200億ドルを上回ったのはロシア史上初となる。
昨年4月にAFK Sistemaの大株主Vladimir Yevtushenkov氏がMTSの社長に就任した際に、同氏はMTSを200億ドル以上の価値にまで高めると公約していた。
不動産アナリスト間で東欧の不動産市場に懸念ありと囁かれている。特にエストニア、ラトビア、リトアニアといったバルト3国の不動産価格の高騰はインフレ率を大きく上回る勢いで上昇しており尋常ではないと懸念の理由を挙げている。
英ナイトフランクの世界第3四半期不動産価格インデックスでは、ラトビアとブルガリアがトップ2となっており、高騰率はそれぞれ39.2%、19%と高い伸びを記録した。
リトアニアは調査対象32カ国中、第4位で15.5%の価格上昇を記録した。同様にエストニアでも上昇の勢いは減速したが、それでも10.5%と高い上昇を記録している。
バルト3国ではこの数年間、急激な不動産価格の高騰が続いてきたが、エストニアでは既に上昇速度は減速気味で来年度以降はこの2年間を下回るものと見られている。
リトアニアの失業率が欧州一低い水準に落ち着き、今年1年で22%も失業者が減少している。
リトアニア統計局は、今年の就労者数が1万9300人増えた151万人に達し、第3四半期の失業者数が9万800人にまで減少したことを発表した。
最高失業率を記録したのは産業界で18.5%と高く、次いで小売17.3%、農業、林業などで11.9%となった。
欧州最高の失業率を記録したのはポーランドで、失業率は14.1%を記録し、次いでスロバキア12.8%、ギリシャ9%、フランス8.9%などと続いた。
一方で、最低の失業率を記録したのはデンマークで3.5%と失業率は低く、次いでオランダ4%、アイルランド4.2%などと続いた。
首都ヴィルニスの住宅価格が高騰を続ける中、徐々に購入希望者が購入時期を延期したり、より小さめの物件に目を向けるといった傾向が強まりつつある。
中央登記局によると、06年第3四半期もリトアニア国内の住宅価格は依然上昇傾向は継続しているという。
第3四半期の3ヶ月間に首都ヴィルニスの住宅は約20%の高騰となり、全国を見ても平均で1平方メートルあたり6%の値上がりが記録された。
土地付き一戸建ては、1平方メートルあたり平均で5%の値上がりとなった一方で、マンション価格は、1平方メートルあたり9.5%の値上がりを記録している。
古い中古物件でもこの第3四半期には第2四半期の下落傾向に反して値上がりを始めており、全体的に全土で不動産価格が上昇する兆候を見せている。
天然ガスを独占するガスプロムの今年上半期の収益が昨年同期比で2.1倍となる3322億ルーブル(約126億ドル)を記録した。
ガスプロムの営業収益も倍増となる4049億9900万ルーブル(約154億ドル)と拡大し、税引き前収益は昨年上半期から2.11倍となる4476億ルーブル(170億ドル)と急拡大した。
期間中、売上げ高は1.79倍となる1兆910億ルーブル(約415億ドル)と売り上げ増と収益構造の改善が収益増を齎した。
ガスプロムが収益を上げた背景には、欧州や旧ソ連諸国向けのガス価格を引き上げたことが大きく寄与した。欧州向けの売上げ高は49%増となる4282億6200万ルーブル(約162億ドル)となり、CIS諸国向けでは倍増となる1025億5900万ルーブル(約39億ドル)であった。
同社は05年度に04年度期比49%増となる3159億3100万ルーブル(約120億ドル)を記録し、売上げ高でも42%増の1兆3840億ルーブル(約526億ドル)を記録していた。