エストニア最大の客船会社タリンクがこの11月に51万254人の乗船客があり、05年11月期から120%の増加となったことを発表した。
カーゴ事業では、11月は143%増となり、自動車乗船も70%の増加となった。航路別では、エストニア‐フィンランドが5.9%の微増、そしてエストニア‐スウェーデンで17%の増加となった。
国内第2位の大手銀行Vneshtorgbank(VTB)が保有する国内トップ10に入る国際モスクワ銀行(International Moscow Bank:IMB)株16%をイタリアのユニクレディット(UniCredit)へ売却することで合意した。
これまでにもユニクレディットでは北欧大手行NordeaからIMB株23.4%を買い取っており、既に同行株79.3%を取得している。
VTBは今回の保有株放出により1億4600万ドルを得る格好となる。今回の持ち株放出は来年に計画する株式公開を踏まえて収益性の向上を狙ったものと見られ、IPOによって40億ドルを市場調達することを目指している。
VTBでは、リテール業務にも積極的で傘下のVTB24を介して消費者金融市場の10%を2010年までに獲得することを狙っている。現在の貸し出し残高は9億ドルであるが、この目標に従うと2010年には融資残高は114億ドルに達することになる。
エストニアで14日から新たにRaha24.eeがSMSおよびネットを介した新ローンの提供を始める。
同社によると、店舗は持たず、全て電子取引でローンを提供していくという。また、将来的には、同サービスをラトビア、リトアニアでも提供していきたいと事業の拡大にも積極的な姿勢を示唆している。
エストニアではこの8月にFerratum EstoniaとSMS Laenが共同で無担保ローンとしてSMSの送信及び確認でサービスの提供を始めており、この業界でも早くも競争が始まることになる。
Raha24.eeではローン申込者は、申し込みにはSMSの送信もしくはインターネットでの申し込みだけが必要で1000EEKから3000EEKのローンを受けることが出来る。
しかしながら無担保短期ローンということで、貸出金利が年率で360%と異常なほど高いことに気をつけなくてはならない。競合のFerratum でも、1000EEK、2000EEK、3000EEKを15日間もしくは30日間借りることが出来、月率30%もしくは年率360%といった高金利がつく。
ローン申し込みにはSMS送信時に、借入額、期間、氏名、ID番号、住所、銀行口座情報などを通知する必要がある。
北欧第3位の大手銀行SEB ABが今後3年間に3億ドルの支出をカットして収益率を上げることを示唆している。
実質、同期間中に15億EEKから20億EEKの支出削減を行うことになる。同行は、今後の経営方針として北欧で最も収益率の高い銀行になることを目指している。
SEBは国内にNordea AB、Swedbank AB、Svenska Handelsbanken ABといったライバルがあるが、その中でも最も収益率が劣っている。
収益率の向上に向けて新たな買収も手がけることも有り得るとしながら、もしその場合には現在事業を展開するスウェーデン、ドイツ、エストニア、ラトビア、リトアニアなどに限られるとし、進出先でのシェア拡大から収益を上げる経営を目指している。
ロシア政府が石油輸送事業大手のトランスネフチとトランスネフチプロダクトの合併の可能性について言及している。
連邦基金管理局が政府に対し両社の合併案を提出したことをロシア政府が13日発表した。
両社は今回の合併案についてのコメントは避けているが、これまでにも長らく両社の合併は協議されてきたことから、合併の可能性はあると見られている。ただし、タトネフチとしては、別段他社との合併が必要だとは思えないとの姿勢を示唆している。
両社ともロシア政府が過半数の株式を保有しており、タトネフチ株は75%を、タトネフチプロダクト株は100%全て政府が抑えている。
また、両社は今回の合併案を背景に、石油輸出でも協力することも協議されていると見られている。