住宅価格の上昇が全国規模となっているエストニアで、首都タリンと首都圏にあたるハルユマア地域での住宅価格が最大の上昇を見せている。
これらの地域では住宅価格は既に50%の値上がりを記録している。1年前に300万クローンといった価格であった住宅が今では450万クローンの値がついている。
タリンでは郊外にあたるノーメ(Nomme)、ピリタ(Pirita)、メリバルヤ(Merivalja)などで高騰が顕著となっている。その他では第2の都市タルテゥ(Tartu)やパルヌ(Parnu)、ラクベレ(Rakvere)で不動産価格が15〜30%ほど上昇している。
不動産業界では、このところの不動産の高騰は労働者賃金、建材価格、土地価格などの上昇が大きく影響しており、そして住宅需要の拡大がその背後で後押ししている状態にあると見ている。
2007年度のリトアニア向けロシア産天然ガス価格が1000立方メートルあたり213ドルで取引されることになると露駐ベラルーシ大使のAleksandr Surikov氏が示唆している。
当初、リトアニア向けガス価格は、露ガスプロムによりこれまでの価格から3割近く値上げされた1000立方メートルあたり188.5ドルで取引されると見られていた。
同大使は、リトアニア向けのガス価格は1000立方メートルあたり213ドルにまで引き上げられるだろうと独自の見解を語った。ロシアとリトアニアの国境では、現在、1000立方メートルあたり145ドルで取引されている。
ガスプロムでは、リトアニア向けガス価格を2008年にも欧州レベルにまで引き上げる意向で、リトアニアの動きを牽制する意味もこめてドイツと同等額の270ドルという数字が現実的な価格との声も上がっている。
西側銀行筋がロスネフチに過去最大の融資をするかもしれない。ロシアの国営石油会社ロスネフチが西欧の銀行からシンジケートローン245億ドルの融資を得る事に成功したと明らかにした。
この資金を使ってロスネフチでは国内外で買収を繰り広げることを計画している。
ロスネフチはこの10月に蘭ABN Amro、英Barclays、仏Calyon、米Citigroup、米Goldman Sachs、米JPMorgan、米Morgan Stanleyなどを含む西側銀行筋と将来のM&Aを踏まえた245億ドルの融資の供与について協議してきた。
ロスネフチは、融資が降り次第、一時はロシア最大の石油会社にまで成長したが、政府の意向により破綻させられたユコスの石油精製施設の買収を目指している。その他にもバシュネフチ、タトネフチなどの国内の競合企業の買収にも興味を示している。海外でもリトアニアの製油会社マゼイキウ・ナフタの更なる再買収をも目指し、セルビアやオランダでも買収のチャンスを窺っている。
今回ロスネフチが取得したシンジケートローン245億ドルはロシア史上最大の融資額となり、シンジケートに参加する各行は一行毎に平均35億ドルを融資するものと見られている。
先ずは、ユコスの買収を目指すと見られる同社では、ユコスの資産価値が120億ドルとも囁かれている事からも、買収可能な範囲にあることは確かとなっている。
これまで国内最大規模の融資を得たことがあるガスプロムのシブネフチ買収の時には、130億ドルの融資を受けている。
リトアニアの中央銀行が06年07年度のGDP予測をそれぞれ8%、6.7%と予測していると発表した。
その他には、財務省のGDP成長率予測では、06年07年は共に7.8%、6.3%とされ、それぞれ中央銀行の予測を下回っている。
また、平均賃金上昇率については、中央銀行では06年は1462LTLと予測しており、07年度には06年度より14.3%多い1671LTLを予測している。
大手家具メーカーであるKlaipedos Baldai(KB)がヴィルニス証券取引所からの上場を廃止することになりそうでる。
同社の大株主が市場に出回る少数株を公開買付けすることを決めたことで、証券市場からの上場廃止を目指していることが明らかになった。
同社の大株主となるSBAは、子会社のSBA Furniture Groupを通してKB株を保有しており、その他の株主として891人の少数株主がいるとされている。