エストニアの大統領が経済が減速する前にエストニア市民に借入れの削減や支出を控え預貯金を増やすように求めている。
エストニアではこの第2四半期にはGDPは11.7%と高い伸びを記録したが、この成長率は続かないとIlves大統領は示唆している。
新たに大統領の職に就いたばかりのToomas Henrik Ilves大統領は、経済が好調な内に借入れ額を減らし、預金を増やすことで経済が下降気味となった際にも安定成長が達成できると現在の高いGDP成長率を踏まえ、市民に今後に備えることを訴えている。
いくつかの産業界がラトビア政府に対して季節労働者の就労門戸を開くことを求めている。
管理職の多くがラトビア国内における就労市場で専門職及び一般労働者の数が極端に不足しており、危機的状況にあると感じているという。
人材不足の解決には、外国からの季節労働者受け入れの門戸を開放することだとの意見が叫ばれている。
現政権では、労働市場の門戸開放は難しく、次期政権に持ち越されると見られるが、規制緩和を図り、海外からの就労者を受け入れることは避けては通れなくなるようだ。
ラトビアでは、今後2年間にガス価格が高騰すると見られている。
Aigars Stokenbergs経済相のモスクワ訪問を受けて、ロシア側との協議で、この2年で天然ガス価格が2倍に値上がる可能性が極めて高いことが明確となった。
ラトビアでは08年にも欧州諸国と同様の価格で天然ガスをロシアから購入することが避けられない情勢となっている。
来年の5月頃にガス価格は40〜50%値上がり、08年度には20〜25%の値上がりに落ち着くと見られている。
ロシアの巨大電力会社RAO UESが06年1-9月期の収益が昨年同期比で1.8倍となる230億ルーブル(約8億5885万ドル)となったことを発表した。
第3四半期には、収益は107億ルーブル(約3億9955万ドル)となり、第2四半期比で51.7%増を記録した。
第3四半期の収益増の背景には、Taimyrenergo およびYaroslavl Retail Companyの株式売却益の計上が大きく貢献した。
やっとロシアでも認知され始めた富裕層向け銀行サービス、プライベートバンクビジネスが今後数年間に年50%以上の成長が期待されている。
100億ドルから120億ドル近い個人資産がプライベートバンクや投資顧問などで運用される今日、今後は年間30〜50%の成長率で市場が拡大すると大手コンサル会社プライスウォーターハウスクーパースが調査結果を発表した。
調査対象とされた18銀行の内の5行では、プライベートバンクの対象顧客の資産額は最低10万ドルからで、一部では50万ドルや100万ドル以上の資産を持つことを条件としてる。
プライベートバンク各行では、現在、計1万人の顧客を抱えているとされ、サービス内容としては、節税対策や相続プランなどに関しては依然多くで提供が始まっていない。
この所の石油ガス景気でロシア人が保有する資産は2010年まで毎年12%の拡大が見込まれている。ロシアだけではなくBRIC諸国などでは西側諸国の資産水準へ徐々に近づきつつあり、05年度にはロシア人の資産総額は5580億ドルを突破した。
今回調査対象とされた金融機関は、クレディ・スイス、ドイツ銀行、HSBCプライベートバンク、UBS、ハンサバンク、ピクテ、アルファ・キャピタル、Bank Globex、Zenit、モスクワ銀行、Troika Dialog、UralSib、インターナショナル・モスクワ銀行、Petrokommertz、Nomos Bank、ガスプロムバンク、Impexbank、ルネッサンス・キャピタルの18銀行。