株式公開を果たしたばかりのロスネフチの株価が17日にユコスがロンドンでのIPOを阻止する動きを危惧して早くも下落を記録した。
ロシア証券市場(RTS)での月曜日の同社の終値は金曜日のロンドン市場の終値7.6ドルから7.42ドルまで値下がり、2.4%の下落となった。IPO時の価格が7.55ドルであったことから既に13%の暴落となる。
この間500万ドル相当となる64万8500株が取引され、19日からのロンドンでの自由売買を前に早くも公募価格が高すぎたとの声も出始めている。
ロシア国内大手銀行の一角MDMではロスネフチ株下落の主要原因は市場での将来的な原油価格の下落懸念に影響したものと分析している。
これまでにユコスではロスネフチがユガンスクネフチェガスの取得が法的に問題があるとしてロンドン高裁へロスネフチによるGDRsの売買を中止するように求めている。
ユコスは追徴課税の支払いを強要された形で傘下のユガンスクネフチェガスを安値で手放さざる得なかったことがあり、またそれを買収したロスネフチはユガンスクネフチェガスを獲得したことでロシア第2位の石油会社にまで成長したという背景がある。
リトアニア統計局によると、06年第1四半期の外国人直接投資額が195億LTL(56億5000万ユーロ)を突破した。
リトアニアへの直接投資額は、06年1月との対比では3.8%増となり、人口一人当たり5745LTL(1664ユーロ)となった。
欧州連合諸国からの投資総額は全体の75%となる146億LTLであった。リトアニアへの最大の投資国は全体の14.6%を占めたデンマークで、次いで13.7%のスウェーデン、13%のロシア、11.2%のドイツと続いた。
リトアニアの06年6月期のインフレ率が3%を記録した。
統計局によると、05年6月期との比較では今年の6月には3.7%の物価上昇となり、06年5月期比では0.3%の上昇であった。
14日に104億ドルの株式公開を果たしたロスネフチの49%分が外資3社と未確認企業1社によって取得されたことがほぼ確かとなっている。今回の株式公開でロスネフチは約800億ドルの企業価値をもったことになる。
ロスネフチのSergei Bogdanchikov代表は、株式公開を終え、英BP、マレーシアのペトロナス(Petronas)、中国CNPCの3社が260億ドル相当の株式を取得し、もう1社が同等額相当の大量株を取得したと示唆している。
同代表は、株式大量取得を果たした企業名は明らかにしておらず、法人なのか個人なのかについても一切の言及は今のところなされていない。
ロスネフチによるIPOの成功により、同社はガスプロムに次いでロシア第2位の時価価値をもつ企業となった。
ロシア最大の携帯電話事業者であるMTSが北コウカサスの大手携帯電話事業者Dagtelecom LLCの株式74.99%を取得したことを17日発表した。
MTSでは買収額を開示してはおらず、実際には北コウカサスのダゲスタン共和国のDagtelecom LLCを14日に買収している。