露フラドコフ首相は29日、06年1月から5月15日までのインフレ率が昨年同期の6.8%から5.6%まで低下していることを予算委員会で発表した。
同首相によると、今年の第1四半期のGDPについては、昨年同期との比較で4.6%の拡大となり、工業生産高3%、資本投資5.1%、実質可処分所得8.3%のそれぞれ増加を記録した。
予算委員会は07年-09年度のGDP成長率予測を承認し、年間GDP成長率は5.7%を維持することが承認された。その他には、ウラル原油の計画価格についても07年度が1バーレル58ドル、08年度53ドル、09年度48ドルと予算計上上の価格として承認されている。
ロシアの大富豪として著名なローマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich) 氏が国内第2位の大手鉄鋼メーカーEvrazの主要株取得へ動きを活発化させていることが30日明らかになった。
アブラモビッチ氏は、既にEvrazとの間で株式40%の取得で協議に入っているという。
先週発表されたセベスタルとアルセロールの合併報道を受けて、業界の有力者であるAlisher Usmanov氏は国内大手の一角を担うEvrazとMMKが絡んだM&Aが必然となるとの見通しを29日示唆している。
Evraz Groupの主要株主は、Alexander Abramov氏とAlexander Frolov氏の両氏で、29日に株式の一部売却を踏まえた協議を持っていることを認めるコメントを発表した。
Evraz株40%の取得にアブラモビッチ氏は30億ドルを投じると見られている。
不動産信託Invaldaがヴィルニス証券取引所で試みた株式公開が当初の見込みを裏切る格好となる人気薄で失敗に終わった。
同社は今回のIPOで8000万LTLを市場から調達することを目指していた。
失敗の背景は、価格設定にあったと思われ、高値に設定したことが市場関係者に嫌われた形となった。同社では、近い将来にグループ傘下の企業を同じく株式公開にかけることを示唆している。
油けつ(頁)岩大手のViru Keemia Gruppは29日、今後10年間に新規の油けつ(頁)岩工場数箇所を立ち上げることを発表した。
同社のJanek Parkman代表は、今後5〜10年間に新たに最低でも3箇所の石油精製施設をエストニア国内に建設することに言及し、このところの高騰を見せるエネルギー価格への対応として国内で需要を満たすことを目指すと語っている。
原油価格の高騰、油けつ(頁)岩の備蓄量、油けつ(頁)岩からの石油生産などが今最も注目を浴びる話題となっているエストニアでは、今後のエネルギー政策の改定が叫ばれている。
ポーランドのPKN Orlenがロシアの大手石油会社ユコスが保有するリトアニアの製油会社マゼイキウ・ナフタ株53.7%を14億9200万ドルで正式に買収合意したことをユコス、PKN Orlenの双方が29日発表した。
今回の合意は、ユコス・インターナショナル(Yukos International)とPKN Orlenとの間で締結され、多くの制限条項が付加されている。今後は、リトアニア当局や欧州委員会からの承認を得ることになる。
今回の合意に付加された特別条項では、9月30日までの期間、双方に株式売買取り消しの権利を持たせている。また、同合意はもし欧州委員会が9月末までに承認を下すことが出来なかった事などを踏まえ、契約合意を07年3月31日まで延長させることも含まれている。
PKN Orlenでは、ユコスへの株式買取提案の他にも既にリトアニア政府に対しても政府保有分の買取を通知している。政府保有分の30.66%を同社では8億5180万ドルで買い取るつもりで、将来的に残りの株式10%を5年間の買取オプションとして2億7780万ドルで買い取ることも示唆している。