ロシアのダイアモンド業大手アルロサが2009年にも世界最大のデビアスへの販売を停止する意向であることが明らかになった。
ロシアでダイアモンド業を独占するアルロサによると、欧州共同体と南アのデビアスとの合意に基づき、今後3年以内にデビアスへの販売をやめることになるという。
世界を2分する両社の世界の寡占率は60%に達しており、両社間の取引は今年6億ドル、07年度5億ドル、08年度4億ドルと順次削減し、09年度にはゼロの水準まで引き下げていくことを欧州委員会が22日に発表していた。
欧州委員会による両社間取引への介入は、デビアスの独占状態にある世界のダイア市場をアルロサへも開放することを狙ったものとなっている。
ただし、08年以降もデビアスに年間2億7500万ドル程度のダイアの購入を認めることで、アルロサにも売上げの10%は間違いなく確保できるといったメリットはあるのではないかといった意見も一部に出てきている。
チェコの自動車メーカーシュコダ・オート(Skoda Auto)の05年度の収益規模が04年度から108%増の101億Kcになったほか、純利益が125%増の79億Kcを記録したことが23日明らかになった。
同社の昨年度の売上高は14.5%増の1874億Kcであった。売り上げ増の背景は、過去最高となった49万2111台の自動車販売台数にある。
売上げの65%はOctaviaモデルの販売からで昨年1年間に販売台数は28.4%伸びた。また、Fabioモデルの販売は4%減の23万6000台に留まった。
国営の大手石油会社ロスネフチがカザフスタンで新たな石油田の買収を模索していることを23日明らかにした。
同社では今年、年内にカザフで新たに2つから3つの石油資源を買収する計画であるとしている。今年、ロスネフチは7%の事業規模の拡大を目指している。
既にロスネフチはカザフスタンで多くの石油ガス開発プロジェクトに参加しており、その中にはカザフスタンのKasMunaiGazと共同で進めているカスピ海沖のKurmangazy資源の開発なども含まれている。Kurmangazy資源開発では、ロスネフチは今年6600万ドルを投ずる準備を整えている。
エストニア統計局は22日、05年第4四半期の平均賃金水準が8690EEKとなったことを発表した。時給については、1時間50.57EEKであった。
04年第4四半期の時点との比較では、賃金水準は12.8%上昇し、時給ベースでは15.9%の上昇を記録している。
賃金上昇は、主に年末のボーナス支給の影響を受け、上昇幅が大きく拡大した。
第4四半期各月別の平均賃金は、10月8277EEK、11月8459EEK、12月9294EEK。
Sergei Shatalov財務副大臣によると、依然、ロシアでは所得税や地方税、連邦税などが一切掛からない所得として給与の30%近くが賄賂として袖の下を通して支払われる状況が続いているという。
袖の下について、賃金のどれくらいに当たるかといった正式な数字はないが、20〜40%が所得税の掛からない形で渡されているとして、少なくとも30%は妥当な数字だと同副大臣は賄賂がロシア国民の間に広く蔓延していることに懸念を示している。
ロシアでは、一般市民の平均給与指標として南ヴォルゴグラード地区の市民18万人の給与水準が政府が定める最低賃金の指標(MROT)として使われているが、実際の平均給与はMROTの何倍にもあたると推測され、その支払いは全て税務署が掴めないように袖の下を通して支払われているといった現実がある。
これらの実体経済を把握するために、ロシア政府では、税制改革を推し進め、各課税項目の税率の引き下げや年金改革などに取り組むことで、課税漏れをなくすことに力を入れ始めている。