中堅銀行のUniastrum Bankがモスクワとロンドンで同時に株式公開を行う計画であることを明らかにした。
Uniastrum Bankによると、2箇所上場の際には、傘下の子会社も含まれるという。計画では、IPOはモスクワのMICEXとロンドンのAIMを予定している。
今回の上場計画では、今の所、上場規模をどの程度にするかなどは確定しておらず、子会社を含まない単独上場の場合で1億ドルの資金調達が見込まれている。
Uniastrum Bankは国内第100位に入る中堅行で、地方銀行としてはトップ20位までに入る大手地方銀行である。
スカンジナビア航空(SAS)が4年間続いた赤字を乗り越え最終黒字を達成した。
スカンジナビア航空では昨年、第4四半期に5億7300万SEK(7390万ドル)の税引き前収益を計上し、一昨年同期の3億9500万SEKの赤字から大幅に収益が改善した。
当初の収益予測は6億7500万SEKであった。
スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの3カ国政府が株式の半数を保有しているスカンジナビア航空では第4四半期の売上げは163億SEKに上り、一昨年の149億5000万SEKから若干ながら拡大した。
これまでスカンジナビア航空では、収益の底上げの為に社内改革を推し進め142億SEKの経費削減に成功し、改革により搭乗客の増加も相まって、04年度の18億3000SEKの損失から05年度には通年で4億1800万SEKの黒字化に成功した。
ロスネフチが予定している株式公開についてSergei Bogdanchikov社長は8日、株式公開は複数の取引所で行うことになると外国の複数の株式市場を公開場所と捉えているが、現在はまだ公開株式数などの規模についての決定はなされていないことを示唆した。
公開へ向けて自社価値の査定に既に入っている同社では、子会社との組織再編も含め公開準備にあたるとしている。
ロスネフチでは、IPOで総額150億ドルを調達する計画を立てている。
フィンランドの鉄鋼グループRautaruukkiは8日、05年第4四半期の税引き前収益が1年前の1億5200万ユーロから1億2100万ユーロまで減少したことを発表した。
Rautaruukkiによると、平均販売価格がこの10−12月期に低下したことが収益に大きく影響したとしている。
極東で急成長を遂げつつある銀行各行が、将来の株式公開を目指して合併に向けた動きが活発になっている。
モスクワに本拠を置くExpobankや複数の地方銀行が合併に向けた協議に入っている。新たに合併した際の銀行名をAsian Pacific Bankとして、極東で事業を展開するExpobankの傘下銀行Amurpromstroibankを中心に極東地区の多数の銀行が同計画に参加する動きが出始めている。
Expobankでは、急成長を遂げる極東経済をより牽引するためには強力な金融グループが必要だとし、新金融グループの創生が必要不可避と捕らえており、将来的にロンドンでの株式公開を創設当初から目標に掲げる意向を明らかにしている。
グループの中心となるExpobankは資産高(104億ルーブル)で国内第99位で、傘下のAmurpromstroibankは528位(資産高9億ルーブル)につけている。その他に既に新グループ参加を表明しているKolyma Bankは国内498位(資産高9億ドル)の規模を誇っている。
今回の新銀行創設に傘下を表明している銀行の大半が天然資源を豊富にもつ地域が基盤となる模様で、一部の大株主はイギリス系のPeter Hambro Miningとなっている。