エストニア最大の衣料品メーカーバルティカ(Baltika)は21日、今年第3四半期の売上高が昨年同期の410万EEKから1億8000万EEKに大幅増を記録したことを発表した。
同社によると、好業績の背景は、小売市場が好調であることと投資活動が上手くいったことを挙げている。
1-9月期のグループの売上高は14.4%増加した4億9060万EEKを記録しており、小売の販売高は28.8%増となっている。期間中の総収益は4630万EEKであった。
エストニア以外では、ラトビアの売上が43%増の5100万EEK(330万ユーロ)、リトアニア18%増の8900万EEK(570万ユーロ)などであった。
蘭ABN AMRO Bank N.V.および独ドレスナー銀行(Dresdner Kleinwort Wasserstein) がガスプロムが必要とするシブネフチ買収資金25億ドルのシンジケートローンの一部を融資したことを21日明らかにした。同2行以外にシンジケートに参加するのは、シティバンク、CSFB、ゴールドマン・サックス、モルガン銀行などとなっている。
9月28日にガスプロムの役員会はシブネフチ株72.663%をカムチャッカ地区を統治するローマン・アブラモビッチ氏率いるミルハウス・キャピタルから130億9100万ドルで買収する懸案を承認していた。
その他にもガスプロムの役員会はガスプロムバンクからシブネフチ株3.016%を買収することを承認しており、ミルハウスからの買い取り株を合わせて、これで75.679%を手中に収めたことになる。
アメリカの放送局エミス(Emmis Communications Corporation)がブルガリアのFMラジオ局(FM+ Radio)グループ株66.5%を買収したことが20日明らかになった。
これまでの株主はイギリスのGCap Media plcで、今回の株式取得額は300万ドルと見られている。エミスでは、ブルガリアの他に、ベルギー、ハンガリー、スロバキアなどへも進出している。
国営の大手石油会社ロスネフチが来年度に9.3%増の8200万トンの石油生産計画を立てている。同社のRamil Valitov副社長は20日、来年度の投資計画として、今年度期比27.5%増の1020億ルーブル(35億7000万ドル)を投資し、生産高を現在より9.3%拡大させることを明らかにした。
市場関係者の間では、ロスネフチ傘下のユガンスクネフチェガスが数十億ドルの債務を抱える中、同社が35億ドルにも上る投資資金を調達するのは優しいことではないと見ている。
しかしながら、ユガンスクネフチェガスの買収がロスネフチの石油生産高を700万トン増加することに貢献しており、既存の生産基地での生産能力を補充する役割を十分に担っているという見方が大半となっている。
今年、ロスネフチは7530万トンの石油を生産する計画で、この1-9月期には昨年同期比で3.4倍となる5480万トンの石油を生産している。
リトアニア政府は19日、露石油会社ユコスが保有するリトアニアの製油会社マゼイキウ・ナフタ株53.7%の取得にTNK-BPに最優先交渉権を与える事を決定した。今後は、内閣府での承認を受けることになる。
政府では、先ずTNK-BPとの間で正式な買収交渉を持つとしているが、これがそのまま他社に買収チャンスが閉ざされるわけではないと示唆している。
TNK-BPでは、ユコスがマゼイキウ株放出に10億ドルを要求していることを明らかにしており、ユコスとしても株式の売却には前向きな姿勢を示している。