ロシアの巨大天然ガス会社ガスプロムはロシアの大富豪ローマン・アブラモビッチ氏率いるミルハウス・キャピタル社(Millhouse Capital)から国内中堅石油会社シブネフチの株式72.663%を130億1000万ドルで買収することに合意したことを共同声明の形で28日発表した。
これまでにガスプロムはガスプロムバンクからシブネフチ株3.016%を取得済みで、今回の72.663%の取得と合わせると、75.679%の株式を手中に収めたことになる。
今回のシブネフチ買収資金は、蘭ABNアムロ、独ドレスナー銀、米シティグループ、米モルガン・スタンレー、米ゴールドマン・サックス、およびクレディ・スイス銀などから120億ドルの融資を得たことで調達に成功していた。
また、シブネフチの残り20%の株式は、今も破綻に追い込まれている石油会社ユコスが保有している。
ロシアのガスプロムバンク(Gazprombank)がハンガリーのAEB銀行の株式26%を売却する意向であることを27日明らかにした。
同行株の売却先には、ロシア人大富豪Megdet Rahimkulov氏が経営するFirthlionが有力候補となっている。株式の売却価格は8000万ドルに達するものと試算されている。
ロシアのヤクティアを本拠とする国内最大のダイアモンド会社アルロサ(Alrosa)が高級ブランドのティファニー及びカルティエとの間にブランド提携についての協議を呼び掛けたことを同社のAlexander Nichiporuk代表が27日明らかにした。
同代表によると、提携に関する協議はまだ始めてはおらず、ただし、それぞれ協議の場につくことには興味を示しているという。
現在、アルロサと国内最大のダイヤ研磨会社クリスタル(Kristall)では、共同して新ブランドを開発し、販売プロモーションに力を入れていた。今回の高級ブランド各社とのブランド提携協議の呼びかけは、その国際マーケティングの一環と見られている。
ハンガリー国内最大の医薬品会社Gedeon Richter Rtがウクライナのキエフへ600万ドルの投資を行い、来年にも生産を開始する意向であることを26日明らかにした。
計画では、ハンガリーで製造された医薬品をウクライナで包装するという。
同社によると、ウクライナは輸出先としては4番目の市場規模に達しており、周辺国を含めると今年上半期での売上は1100万ドルを記録している。
ロシア経済省は26日、05年1-8月期の国内総生産(GDP)が5.9%拡大したことを発表した。
今年第2四半期にGDPは月平均0.8%となり、高成長を記録した。経済省は、国内投資の需要減や石油・ガスなどの輸出高の頭打ちなどの懸念などがあることも示唆している。
しかしながら、懸念材料が存在しながらも、国内の石油および石油商品を代表とした半生材料などの輸出が価格高騰していることで、経済成長の減速懸念は相殺されるという見通しも明らかにした。